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「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016」レポート

世界トップクラスの技術でAIによるビジネス変革と社会価値創造に貢献

2016年11月22日

AI(人工知能)に対する期待がますます高まっています。NECは、世界トップクラスのAI関連技術、多様な活用モデルを数多く保有しており、すでに高い成果を上げています。C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016における講演、展示、デモのレポートを通じて、その一部を紹介します。

世界トップレベルの高精度なAI技術群「NEC the WISE」

まず、AIに関するNECの技術や最新の取り組み、事例などについて紹介した澤田 直樹のセミナーをレポートします。

NECは、およそ半世紀前からAIの研究開発に取り組んできました。現在は、IoTやビッグデータにAIを組み合わせて、社会価値の創造を支援する活動に注力しています。具体的には、文字や画像を認識・理解するデータの「見える化」、将来予測や異常予兆を検知する「分析」、その分析結果を元に人やビジネスプロセスを制御・誘導する「対処」をAIによって可能にし、さまざまな領域に応用しています。

NEC ビッグデータ戦略本部 主任
澤田 直樹
NECが実践する「データの価値変換プロセス」
IoTを活用し実世界の多様なデータを収集する。そこから得られたビッグデータをAIで認識・分析・制御し、社会価値へと変えていきます。

この取り組みを支えるのが、世界トップクラスの精度を誇るAI技術群です。NECは、今年、これらを体系化し、“賢者たち”を意味するAIの技術ブランド「NEC the WISE」を策定しました。例えば、その1つである「顔認証技術」は、米国政府主催の技術コンテストで3連覇を達成(※)しており、精度、速度ともに世界No.1です。

※プレスリリース
「米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術、べンチマークテストで3回連続の第1位評価を獲得」

「NEC the WISE」を構成する多様なAI技術群
画像・音声認識や高度な機械学習技術、分析結果を元に高精度な予測を実現するソリューションなどデータの価値変換プロセスを支える多様なAI技術を有し、人の知的創造活動の最大化を支援します。

さまざまな領域で高い成果を上げるNECグループ内AI活用事例

すでにNECは、AIを活用し、さまざまな領域で高い成果を上げ、新たな取組みにもチャレンジしています。NECグループ内のいくつかの事例を紹介します。

NECグループの一社であるNECマネジメントパートナーは「テキスト含意認識技術」を元に開発した「自動応答ソリューション」を活用し、コンタクトセンター業務の大幅な効率化を実現しました。

このソリューションは従業員からの問合わせ内容の意味をAIが理解し、大量のナレッジデータから最適な回答案を抽出するというもの。抽出された回答の正当率は90%以上。オペレータは従業員からの問合わせに対し、的確かつ迅速な対応が可能になり、オペレータの作業時間を30%以上削減することができました。

同時にNEC社内では営業日報を分析し、その中からお客様が求める製品・サービスを予測・提案することで、営業力強化を図る取り組みも進めています。

また、NEC本社の売店では、顔認証技術を用いた決済サービスの実証実験もスタートしています。これは世界No.1の認証精度を有するNECの顔認証エンジン「NeoFace」を活用したもの。事前に撮影・登録した社員の顔画像と、POS端末の近くに設置したカメラの顔画像を照合して本人確認を行うことで、キャッシュレス・カードレスで商品購入が可能です。

AIは業種横断の需要予測でも威力を発揮します。
NECは、サーバー事業においてその実証実験を実施しています。
製造工程では、3カ月先の需要予測から部品在庫の最適化を実現しようとしています。予測値を使ったシミュレーションでは、人的な作業による需要予測に比べ、実績値との差異を大幅に改善しました。
NECグループ製品の保守を担当しているNECフィールディングでも需要予測を元に在庫の最適化を図り、高出荷頻度部品の在庫を20%削減、EOL品(製造中止部品)の廃棄コストも50%削減しています。

お客様のビジネスに貢献!NEC the WISE導入事例

もちろん、NECグループ内だけでなく、お客様のビジネスに貢献している先進的な事例もあります。

例えば、横浜銀行様は、金融商品と見込み客のマッチング精度の向上に取り組んでいます。狙いはカードローン商品の推奨顧客の開拓です。

従来は、膨大なデータから対象となる顧客属性を人手で取捨選択し、カードローン推奨顧客の分析モデルを作成、需要の予測を行っていましたが、ここにAIを導入した実証実験を実施したのです。結果、これまで資金ニーズが想定されていなかったお客様とカードローンの組み合わせを発見。より効果的な商品案内を行うことで、お客様の金融ニーズに的確に応えられるようになりました。また、分析作業の効率化により作業工数も60%削減しています。

また、ある製造業のお客様は工場での検品作業にAIを活用しています。良品・不良品の判別基準を“お手本データ”から自動生成し、出荷前に不良品を抽出することで、歩留まりの向上に役立てているのです。検品担当者からのフィードバックをAIに学習させることで、判別基準がより精緻なものになるため、検品作業の精度もさらに高まっていきます。

AI活用の初期段階からお客様と共にビジネスを創る

このようにNECには、すでにさまざまなAI活用モデルがありますが、「何から始めたらいいのかわからない」というお悩みを持つお客様と共に一から活用方法を検討するサービスも用意しています。

具体的には、AI活用支援コンサルティングサービス 「AIディスカバリープログラム」を通じて、AI活用シナリオの検討やアクションプラン策定の支援、仮説検証、業務の立ち上げまで支援します。

このように、NECは、お客様と共にAI活用モデルを検討しながら、AIソリューションやプラットフォームを提供しています。澤田は、今後もお客様のパートナーとして、AIによる価値創造を支援していくことを講演の最後に強調しました。

AIディスカバリープログラムの概要
事業ビジョンやAI活用シナリオの策定を支援。さらにNECの多様なAI技術群を活用した実現性検証まで行い、ビジョンの事業化と効果創出をトータルにサポートします。

好みの味を予測する「味覚予測サービス」の体験コーナーに注目が集まる

C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016の展示会場でも、さまざまなAI関連技術やサービス、ソリューションを紹介しました。

ヒト・モノを最適に制御する「自律適応制御」は、生物の環境適応メカニズムに学んだ最適制御技術。過去データの蓄積やルールの事前作成がなくても、変化する状況に合わせて、リアルタイムに多量の人やモノを自動制御し、全体最適に導きます。

この特徴を物流倉庫の人員配置の最適化、ビルや商業施設のエネルギーマネジメントなどに活用しており、ある企業は人員配置の最適化により、作業ロスの防止と人員コストの削減に成功しました。NECが自社施設で行ったエネルギーマネジメントの実証実験では、人の快適性を損なうことなく、約20%の電力削減を実現しています。

変化する状況に合わせて、リアルタイムに多量の人やモノを自動制御し、「人員配置」「配車」などを最適化します。

また、「トマトの熟れ具合を画像認識させて収穫作業の効率化を図る」「お客様の属性や入力したテキスト情報を元に最適な保険商品を提案する」といった「AIを活用した業務効率化ソリューション」デモのベースになったのは、ディープラーニング(深層学習)技術をコアエンジンとした「RAPID機械学習」です。この技術によって、テキストや画像などのデータの中から、特徴量を自動で発見し学習。それを業務の効率化に活かすことができます。

機械学習技術を使って、テキストや画像などから特徴量を発見。それを業務の効率化に活かします。展示では、画像から熟れたトマトなどを自動認識するデモなどを行いました。

さらに展示したデモの中で、最も注目を集めたのが「AI活用した味覚予測サービス」です。

これは、会場に用意されたタブレットで「行きたい国」「好きな動物」など、味覚とは一見関係なさそうな5つの質問に答えていくと、AIがその人の味覚を予測し、人気菓子「うまい棒」15種類の中から好みの味を予測するというものです。体験者にはAIが予測した味のうまい棒がプレゼントされました。

このデモのポイントは、「好みのうまい棒を予測すること」だけではなく、予測のために有効な質問項目をAIが自動生成しているところにあります。

会期中のデモに先立ち、予めAIは「質問」と「味覚」の関係性から「うまい棒」15種類の味ごとにペルソナ(その味を好む人の仮想の人物像)を見つけています。具体的には、まず「少人数」の対象者に向けて「大量」の質問を投げかけ、AIが大まかなペルソナを定義。さらに味覚とは相関関係の見られない質問を除外して質問を絞り込みます。次に「大人数」の対象者に対して絞り込んだ「少数」の質問を投げかけて、ペルソナの精度を向上させています。デモでは、そこから意図を持って自動抽出した5つの質問を投げかけ、ペルソナを割り出し好みの味を予測しているのです。

会期中はAIとの“対話”を体験しようと大勢の来場者が列を作りました。AIとの“対話”による新しいサービスやマーケティング施策が可能になるほか、データを活用した新商品開発などに道を拓くものと期待が高まっています。

「行きたい国」「好きな動物」など、ランダムな質問を出し、AIが好みのうまい棒の味を当てる。会場で、最も盛り上がったデモの1つです。

このようにAI技術は、すでに実用段階を迎えています。NECは「NEC the WISE」を構成する多様な技術群と、これまで培ったノウハウや知見を活かし、AI活用シナリオの検討から事業化までをトータルに支援。AIの活用によるビジネス変革と社会価値の創造を強力に支援していきます。

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