ここから本文です。

2017年06月20日

世界デジタルサミット2017(主催:日本経済新聞社、総務省)

デジタル産業革命が拓くサステナブルな社会

変革を支えるNECの価値提供プロセスとは

 では、NECが考える価値提供にどのようなものがあるかをご紹介します。NECでは、センシング技術や画像処理技術を用いてデータを「見える化」し、これをさまざまなAIエンジンで分析しています。このときに重要になるのが、最先端のAI技術に加え、高信頼かつ統合されたICTプラットフォーム(コンピューティング、ネットワーキング、セキュリティ)です。AI技術、ICTプラットフォームを自社のアセットとして保有しているNECは、両者を組み合わせてお客様に新たな価値を提供することができます。

AIを活用したNECの高信頼かつ統合されたICTプラットフォーム

 NECが持つ各技術を見ていきましょう。

 お客様への価値提供のコアとなるNECが誇る最先端AI技術群が「NEC the WISE」です。NECは、「見える化」「分析」「対処」の3つのプロセスにおいて、それぞれにナンバーワンまたはオンリーワンの技術を保有しており、お客様の課題やニーズに合わせて、それらを組み合わせることで価値を提供します。

最先端AI技術群「NEC the WISE」

人の知的創造活動を最大化するNECの最先端AI技術群「NEC the WISE」とは

 このAI技術は、すでにさまざまなお客様に活用いただいています。アルゼンチンのティグレ市では、主要なターミナル駅などに設置したカメラの画像データから、都市に潜む危険を検知し、犯罪の予防を実現する「街中映像監視システム」を導入しています。これにより、車両の盗難率を約80%削減しました。

 NECの自社事例では、社内のコンタクトセンター業務にテキスト含意認識の機能を活用しています。大量の問い合わせ内容をAIに分析させ、迅速かつ的確な回答ができるよう支援した結果、作業時間を約30%削減することに成功しました。さらに、AIの異種混合学習は日配品の需要予測にも有効で、これまで人が勘で行ってきた需要予測を自動化し、日配品の廃棄を約40%削減した事例もあります。

 IoT時代にはさまざまなデータが大量に生まれますが、いくら分析などの個別の技術があったとしても、データの生成から分析結果を返すまでのプロセス全体がつながらなければ意味がありません。IoT時代の「つながる」を実現するコンピューティングとネットワーキングの技術の1つが「適応映像配信制御技術」です。

 マラソン中継などを見ていると、途中で画像がコマ落ちしたり、乱れたりすることがよくあります。「適応映像配信制御技術」によりネットワークの混み具合や回線の太さを予測し、それに応じて画像の圧縮率やコマ数を調整することで、乱れのないなめらかな映像を配信することが可能になります。

 IoT時代には多種多様なセキュリティ問題が起こると考えられています。そのため、「安全」を守るセキュリティ技術が必須となります。多種多様化するセキュリティ課題に対応するためには、「サイバーセキュリティ」と「フィジカルセキュリティ」の2つのセキュリティが必要です。NECではこれらを組み合わせることで、さまざまな安全・安心を支援しています。

 「フィジカルセキュリティ」の代表が顔認証技術です。NECは最先端の顔認証技術を持っており、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が発表する顔認証のベンチマークテストで4回連続1位を獲得しています。2017年3月に実施されたベンチマークテストは、静止画ではなく動画での顔認証が対象でしたが、NECは対象者が正面を向いている好環境で99.2%、対象者がさまざまな方向を向いている悪環境でも85.4%と、2位以下を圧倒する好成績を収めました。

 「サイバーセキュリティ」の高度化も実現しています。サイバー攻撃の高度化による大量のアラートを、AI技術を活用した「セキュリティ監視支援システム(脅威分析システム)」で分析し、対処不要なアラートや誤検知を削減しています。アナリストは注力すべき脅威レベルの高いサイバー攻撃を優先的に分析することが可能になりました。

 サイバー攻撃対策の運用を支援する中核拠点「サイバーセキュリティ・ファクトリー」で、このシステムを導入しています。ここでは、24時間体制で監視・分析を行っています。サイバー攻撃の増加・高度化が懸念されるこれからのIoT時代に、いかに「安全」を担保していくかが非常に重要なテーマだと、NECは考えています。

プレスリリース:NEC、セキュリティ監視サービスにAI技術を活用した脅威分析システムを導入

デジタル産業革命が拓くサステナブルな社会

 以上のように、NECはお客様と共創しながらさまざまなデジタルアセットを活用することで、お客様の事業や業務の変革を実現します。しかし、NECが目指すのはお客様の事業や業務の変革だけではありません。本日ご紹介した事例を振り返ると、それぞれの事例はお客様への価値提供を通じて社会課題の解決にもつながるのです。

 例えば、最初に京都府警様との取り組みをご紹介しましたが、NECは世界の街の安全・安心に向け、さまざまなソリューションをご提供することで犯罪の軽減という社会課題の解決、ひいてはSDGsの実現に貢献できると考えています。

 NECは、本日ご紹介した事例だけでなく、さまざまなお客様事業への価値提供を通じて、世界中の社会課題の解決を目指しています。世界中のお客様の課題やニーズに対し、デジタルの活用と、お客様含めたさまざまなパートナーシップによる共創を通じて、SDGsの実現にも貢献します。

 NECは皆様との共創を通じて、サステナブルな社会を実現します。

関連キーワードで検索

さらに読む

この記事の評価


コメント


  • コメントへの返信は差し上げておりません。また、いただいたコメントはプロモーション等で活用させていただく場合がありますので、ご了承ください。
本文ここまで。
ページトップ