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第28回 設計・製造ソリューション展 DMS2017レポート

デジタル時代到来による製造業のものづくり革新と取るべき選択

2017年06月23日

 NECグループは、2017年6月21日(水)~23日(金)の3日間にわたり、東京ビッグサイトにて開催された「第28回 設計・製造ソリューション展」に出展しました。多数の方にご来場いただき、誠にありがとうございました。

 NECは、次世代ものづくりソリューション「NEC Industrial IoT」で、お客様・パートナー様と共にIoT・AI活用の実証、実装を進めております。本展示会ではこれらの取組みと成果を中心に、製造業の未来についてご紹介しました。

デジタル時代の到来 製造業の未来を左右するIoT・AI活用

 グローバル規模で産業のパラダイム・チェンジが進む中、製造業のデジタルトランスフォーメーションも加速しており、ものづくり革新の勢いは年々増すばかりです。世界の製造業では、すでにデジタルトランスフォーメーションを始動している企業も多くあり、IoT・AIの活用がグローバル競争に勝つためのカギを握るといっても過言ではありません。

 本展示会では、近い将来、エンジニアリングチェーンやサプライチェーン、さらには製品を通じて企業と消費者が直接「つながる」世界が到来するという予測に対して、「NEC Industrial IoT」で創造されるこれからの製造業について、3つの視点でご説明しました。

  • 現場視点
    設備や作業に関する全情報がデジタル化され、AIによる異常予兆管理や自動化・自立制御を実現。さらにNEC独自の物体指紋認証技術により、品質管理レベルが飛躍的に向上。
  • ミドルマネジメント視点
    現場から収集されたデータをリアルタイムで確認することで、異常に対して即座に適切な対応が可能に。
  • 経営視点
    蓄積された膨大なデータを用いてAIがサプライチェーン戦略をシミュレーションし、意思決定を支援。さらに過去の製品情報をAIが分析することで、新製品開発を高速化し、革新的ビジネスモデルの創出にも貢献。

 今回は、製造業の未来を切り拓く「NEC Industrial IoT」の中から、特に人気の高かった展示をご紹介します。ものづくり革新の選択肢として、ぜひご覧ください。

IoTを活用したものづくり革新 サプライチェーン全体のスループット見える化

全体のモノの流れを俯瞰的に表示

 IoT技術の進化とともに、製造現場のあらゆる情報を収集できるようになりましたが、収集した情報を活用し、ものづくり革新につなげていくことが重要です。今回は、IoT技術で収集した情報を活用したスループット向上を実現するソリューション「SCM Performance Monitoring」をご紹介しました。

 「工場・倉庫で発生するモノの滞留を改善して、棚卸工数や保管スペースのムダを減らしたい」「市場変動に合わせて、最短リードタイムで無駄なくモノを供給したい」といった声が多く聞かれます。サプライチェーン全体のモノの流れを的確に把握し、スループットを最大化していくことは極めて困難です。

 そこでキーとなるのが、IoT技術で収集した情報です。「造る」「運ぶ」「構える(ストックポイント)」それぞれのポイントで収集した情報を使って、【パイプ管理】【グリーンベルト】【オーダー滞留】【コスト積算】という4つの視点で、モノの動きを見える化。ものづくりにおける最適な流れの作り込み、スループットの最大化を実現します。


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IoTを支える認証技術 物体指紋による個体管理と新たな活用例

 世界中のあらゆるモノがインターネットと繋がっていくIoT時代には、まずモノを見える化する必要があります。製造業においては、完成後の製品管理だけでなく、シリアルナンバーの付与ができない完成前の材料や未完成な部品を見える化し、個々の製品に関わる製造履歴を厳密に管理していくことが大きな課題になっています。

 NEC独自の技術である「物体指紋認証技術」は、製品・部品の製造時に表面上に自然発生する微細な紋様(物体指紋)により、従来管理できなかった極小の部品や素材の個体管理を行うことができます。さらに蓄積されたデータから最適な組み合わせを自動で判定し直行率向上や作業工数・廃棄数の削減に貢献したり、ライン経過情報を合わせて収集してスループット分析につなげるなど、新たな活用方法が出てきています。

 今回は、自動撮像装置にて部品を撮影・登録し、組立て前に最適な組み合わせを自動判定するデモをご覧いただきました。

部品加工メーカー側 自動撮像機で部品を撮影
部品加工メーカー側 部品を撮影後、部品の高さを特定
部品組み立てメーカー側 部品を照合 最適な組み合わせを判定

AIが先導するデジタル時代の品質管理

 生産現場の目視検査は人の目に依存しており、膨大な工数がかかるうえに、検査員の能力差や疲労の度合いにより作業の品質にバラツキが出てしまいます。しかし、目視検査の自動化はパターン認識のためのパラメータ設定に時間を要する、個体差や汚れにより従来のパターン認識が適用できない製品があるなど、多くの課題がある状況です。

 そこで、今回ディープラーニング(AI技術)を活用した、検査工程の省人化を支援するソリューションを初公開しました。

 今まですべて人手で行っていた検査工程のうち、一次検査をAIが行うことで、一次検査で不合格だったもののみ、人の目で検査。検査工程の省人化を図ります。AIを活用することで、専門家によるパターン定義は不要となり、運用面での工数低減にも貢献。また検査員の能力や疲労度に依存しないため、品質の均一化が可能となります。

欠陥を発見 NG判断
問題がないことを確認 検査通過

製造業のグローバル展開を支援する新興国向けIoTサービス

 インターネットの普及に伴い、世界中の人と自由に繋がることができるようになりましたが、IoT技術の登場により、次は世界中のモノの情報を収集し、繋げていくことが製造業のグローバル展開において重要になっています。しかし慣れない海外市場において、IoT基盤を早期に構築し、運用するのは簡単なことではありません。

 NECは海外市場での多数の実績から、各国の通信や法規制など現地事情に精通している点を活かし、IoT/M2M(マシンツーマシン)基盤、回線サービス、通信デバイス、お客様製品への組込みアセットをワンストップで提供し、お客様製品のモバイル化の実現を支援しています。特に中国においては、中国当局の法令(クラウドや位置情報など)に準拠したスキームでサービスを提供しています。

 今回はお客様製品/機器情報の見える化を行うデモをご紹介しました。

 製造業のものづくり革新において、IoT・AIといった次世代技術の活用は避けては通れません。そして次世代技術の活用で今後重要となるのがエコシステムです。NECは「ものづくり共創プログラム」、「NEC Industrial IoTパートナーズプログラム」により、お客様・パートナー様との共創をさらに深め、製造業のデジタルトランスフォーメーションに貢献していきます。

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