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「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2017」レポート

「造る・運ぶ・売る」をICTでつなぐ バリューチェーンの未来像

2017年11月22日

 生産のグローバル化や消費者ニーズの多様化などを背景に、製造、物流、流通・サービスといった業種のビジネスを取り巻く環境が大きく変化しています。この変化に対応するには、「造る」「運ぶ」「売る」のバリューチェーン全体を俯瞰しながら、新たな価値を生み出すための取り組みを行うことが必要です。NECでは、AIやIoTをはじめとする先端ICTソリューションの提供により、お客さまの「Value Chain Innovation」の実現を支援しています。C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2017の展示、デモのレポートを通じて、その一部を紹介します。

持続的成長にはバリューチェーンを俯瞰することが不可欠

 多様化する消費者のライフスタイルや価値観にあった商品の提供が求められる一方、大量の食料廃棄やエネルギー消費の抑制など、製造、物流、流通・サービスの現場にはさまざまな社会的課題が突きつけられています。

 こうした中、企業が持続的に成長できるような基盤を実現するには、企業単独ではなく、「造る」「運ぶ」「売る」のバリューチェーン、さらには消費者の「暮らし」に至るすべての領域で人やモノ、プロセスをつなぎ、新しい価値を生み出す「Value Chain Innovation」(以下、VCI)のアプローチが欠かせません。

Value Chain Innovation
企業の持続的成長に向けた変革においては、企業単独ではなく「造る」「運ぶ」「売る」のバリューチェーン全体、さらには消費者の「暮らす」に至る領域で、新しい価値を生み出していく活動が不可欠です。

 では、このVCIが生み出す価値とはどのようなものでしょうか。ここでは食品(飲料メーカー)を例に、そのイメージを紹介します。

 例えば飲料メーカーでは、バリューチェーン全体から収集されたデータに基づく在庫把握と、AIを活用した高精度な需要予測を基に生産計画を立てます。このとき、農産地から届けられる原料の納品量やタイミングも踏まえて生産を行うことで、欠品や過剰生産による廃棄の発生を削減することが可能です。

 次に、生産された飲料は物流センターへ運ばれます。物流センターでは、商品を効率よく店舗へ届けるために、IoTによるセンシングで、倉庫内リソースの最適配置や庫内業務の効率化などを行います。同時に、画像認識技術を適用した出荷検査や検品作業も実施。人手による作業の省力化とミス発生を抑制します。

 また商品輸送時には、道路交通規制なども加味して、AIが最適なルートを提示。最小限のリソースによる安全・効率的な配送を支援します。

 一方、商品を販売する店舗では、天候やイベントなどのさまざまな情報を基に販売プランを練ります。ここでもAIによる需要予測が役立つでしょう。スタッフの経験や勘に頼らず、最適な数量を発注でき、売れ残りや消費期限切れによる廃棄などを削減することができます。

 さらにVCIは、消費者にもメリットをもたらします。顔認証や画像認識技術を活用した支払いシステムによってレジ待ちが解消されたり、キャッシュレス/カードレス決済による支払いの手間の省略などによって、ストレスフリーな買い物体験が実現されるからです。

「造る」「運ぶ」「売る」の3コーナーでVCIを実現するソリューションを紹介

 NECでは、こうしたVCIを実現する一連のソリューションを包括的に提供しています。C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2017の展示会場では、それらのVCIを実現するソリューションを、「造る」「運ぶ」「売る」という実際の流れに基づき紹介しました。

ミニステージ
NECが考えるValue Chain Innovationの基本コンセプトや全体像、および「造る」「運ぶ」「売る」それぞれのコーナーでの展示内容の概要などを紹介しました。

 例えば「造る」のコーナーでは、NECの工場をイメージした展示によって、AIによる需要予測を生産に反映するSCM/MES連携の仕組みや、製造ラインの人的作業を支援する音声ナビゲーションシステム、AIを活用した検査工程の自動化といったソリューションの紹介・デモを行いました。

バリューチェーンの展示コーナー「造る」
「設計、生産準備、需給、生産、加工、組立、検査、保守、生産受託」というプロセスに基づき、それぞれの領域を担うソリューションのデモなどを実施しました。

 また「運ぶ」のコーナーでは、IoTによる庫内業務最適化や、画像認識による自動検品システムなどを展示。

バリューチェーンの展示コーナー「運ぶ」
サプライチェーン最適化、輸配送/庫内業務の効率化といった、運送事業者様が抱える課題の解決に向け、IoTや画像認識技術をコアとしたソリューション群を展示しました。

 そして「売る」のコーナーでは、IoTやAI、AR、画像認識、顔認証技術、ロボットなどが来店客に新しい買い物体験を提供するほか、店舗管理者のオペレーションも大きく変わるNECの先端技術を多数採用した「NEC Future Store(NECの考える未来店舗)」を再現し、顔認証による来店者確認、棚から商品をピックアップするとECサイトのカートに追加される仕組み、そして顔認証による決済という、次世代型の買い物体験が行えるデモを実施しました。

バリューチェーンの展示コーナー「売る」
「スムーズで、スマートな購買体験」をコンセプトとしたNEC Future Storeのデモをメインに、店舗における商品の販売や決済、店舗運営を支援するソリューション群を紹介しました。

 今後もNECは、製造、物流、流通・サービス分野のソリューション提供で培ったノウハウに加え、AIやIoT、クラウド、ネットワーク、セキュリティといった先進技術、そしてSI力を融合しながら、VCIに向けたお客さまの取り組みをバックアップします。

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