MWC2018のNECブースでは、商用化に向けて開発を加速する5G NRや、5G時代のソリューション開発のカギとなるAI、バイオメトリクスといった先端ICTにフォーカスしました。NECは5G時代における通信事業者様と様々な産業によるCo-Creationを、テレコムと先端ICTの豊富な経験をもとに支援していきます。

NECブーステーマ： 5G. A Future Beyond Imagination

例えばスタジアム内のあらゆるセキュリティ情報が瞬時に集められ、分析され、ライトパーソンに自動で指示が飛ぶ。例えば自宅で遠隔診断を受けられる、いつでもどこでもモバイル端末で4Kビデオが楽しめる、過酷な建設現場にある建機を遠隔でコントロールする。ネットワークの限界を解き放ち、高速・大容量、低遅延、多数接続を実現する5Gだからこそ実現できる世界が、もうそこまで来ています。

5Gと先端ICTの組み合わせによるこれまでにない新たなインテリジェントサービスの創出を、様々な産業が期待しています。通信事業者様と各種産業プレーヤー、そしてICT企業のコラボレーションにより生み出される5Gを基盤としたビジネスは、通信事業者様にとって新たな収益の柱として成長するでしょう。

NECはテレコム領域における豊富な経験と、AIやバイオメトリクスといった世界をリードする先端ICTを強みに、5G時代における新事業創出を強力にバックアップします。
NECブースでは5G NRの取り組みとともに、5G時代における新ビジネス創出のカギとなるNECのAI、バイオメトリクス技術をハイライトしました。

Safer Citiesを支える5G

あらゆるものが空気のように繋がる5G環境では、AIによる高度な分析やバイオメトリクスを使った高信頼の認証が活躍する場面が増えるでしょう。例えば、都市におけるセキュリティが大きく変わります。

警備員はバイオメトリクスを搭載したウェアラブルデバイスを装着することで個別的な常時認証が可能になり、より堅固なセキュリティ体制が実現します。さらに5G環境下であれば、AIからウェアラブルデバイスを通して警備員ひとり一人にパーソナル化された指示や情報を自動的に素早く伝達することもできるようになります。

5GはAIが分析する膨大な情報、例えば高精細映像などを送受信する上でも欠かせません。スタジアムなど多くの人が集まる場において、監視カメラの映像からAIが混雑度や人の流れをリアルタイムに分析し、混雑時でも警備員に適切な誘導プランを提供してくれるようになります。また監視カメラに映りこむ「同じ場所で頻繁に出現する人物」をAIが捉え、迅速に防犯体制を組み立てるといったことも可能になります。

ブースでは5GとAIとバイオメトリクスを組み合せることにより、より安全・安心な都市の構築を支援していくという世界観を披露しました。

5G ideas in action

現在日本では総務省のイニシアチブの下、5Gによる垂直産業のデジタルトランスフォーメーションを目的とした実証実験が行われています。NECも通信事業者様およびパートナー企業とともに、5G実証実験に取り組んでいます。今後は5G NR 標準仕様に基づき、大規模トライアルや商用展開に向けた5G NRの開発をさらに進めていきます。

展示ハイライト

「5G NR (New Radio)」

安定した5G通信環境を構築するための実証実験を紹介。Massive MIMOアンテナをC-RAN構成にすることで仮想セルを作り出し、セル間干渉の低減や端末移動性の担保、周波数リソースの集中管理を実現しました。

「Artificial Intelligence」

NECは様々なAI技術を組み合わせてあらゆるシーンに柔軟かつスピーディに対応するため、最先端AI技術群のNEC the WISEを活用したアプリケーション、それらを支えるプラットフォーム、さらに人的リソースまで一括して提供しています。ブースではAI活用プラットフォームの「NEC Advanced Analytics Cloud」と「NEC Video Analytics Platform」をご紹介しました。

「FIDO Certified Client-Side Biometric Authentication」

NECが開発したFIDO生体認証に対応する通信事業者向け認証基盤を紹介。
IDやパスワードよりもセキュアで便利な、生体認証を使ったモバイルサービスが容易に開発できるようになります。端末側だけで認証し、生体情報をサーバーに格納することで漏洩リスクを軽減します。

「Physical Security」

NECが注力するテクノロジーのひとつがNIST FIVE 2017で世界一の精度を誇る顔認証技術です。ここでは、顔認証において写真や動画を使った成りすましを防止するテクノロジーと、認証に必要なコンポーネントを一体化したアプライアンスをご紹介しました。

NECブースの様子