待ったなし!今こそAIとデジタルで変革を!!
「NEC the WISE Summit 2018」レポート
NECは、「NEC the WISE Summit 2018」を2018年6月7日(木)に開催いたしました。多くの皆様にご来場いただき、厚くお礼申し上げます。
当イベントでは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用したソリューションや、成果を生み出している様々な分野の有識者が登壇し、その取り組みを紹介しました。
多彩なソリューションの中から、当イベントに出展しましたソリューションの一部をご紹介します。
SUMMARY サマリー
需給最適化により”食料ロス・廃棄”を削減 ~需給最適化プラットフォーム~
求められる食料ロス・廃棄問題への対応
世界では生産される食料の1/3が食べられることなく廃棄されています。日本では、廃棄される食料の半数は製造から流通までの過程で発生しており、過剰な生産や売れ残りが原因となっています。
この過剰に生産され廃棄される製品を作るためのエネルギーや、運ぶための物流コストを含めた様々な資源を消費しており、エネルギー問題にも影響を及ぼす社会課題となっています。
NECのAIを活用し、食料ロス・廃棄問題の解決に貢献
食料ロス・廃棄の原因の1つがバリューチェーン上の需給のミスマッチと考え、個々の企業や業種だけでは解決できない食料ロス・廃棄に対し、NECのAI技術である「異種混合学習技術」による需要予測を、バリューチェーン全体で共有・活用できる「需給最適化プラットフォーム」を構築しました。
需要予測結果や在庫情報、販売実績をバリューチェーン上の取引先企業と共有し、予測精度の向上や、情報共有スピードの向上を実現。 適正な生産や発注を実現し、バリューチェーン全体の需給を最適化することで、食料ロス・廃棄の解決に貢献します。
AIが自動で対話、問合せ業務の効率化ソリューション
チャット自動応答によりオペレーターの対応数を削減
離職率が高いコンタクトセンターで対応品質を向上させたい、社内からの問合せを効率化したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。それを実現するのが「NEC自動応答」です。よくある質問はチャットが自動で回答し、コミュニケーターは複雑な問い合わせに集中可能することで業務を効率化できます。
導入のハードルがぐっと下がる!?Q&A表の作成工数を削減
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「チャットにAIを使いたいが、AIが正しく回答するためにはQ&A表を整備する必要があって導入をするのが大変…」という声を多く聞きます。
「NEC自動応答」は、NEC the WISEの一つであるテキスト含意認識技術により多様な表現が認識可能なため、Q&A1セットごとに数個の質問文(Q)を作成するだけでよく、Q&Aデータの作成工数削減ができるので、AIのチャット適用を加速させます。 - テキストが含意認識技術とは、同じ意味なのに異なる表現が用いられていたり、異なる意味なのに同じ単語が使われていたりしても文で意味を判断するので質問文(Q)を正しく認識することができます。
詳細はこちら
検品業務の人手不足を解消
検品業務の匠不足を解消
製造業では、自動車電装部品やネジや歯車などの工業部品、ゴム製品、加工食品など、数量が多いながらも高い品質が求められるため、人手を介して外観検査を実施し、良品/不良品の検査・検品をしている企業が多くあります。
しかしながら、熟練の現場要員の技術継承が難しく人手不足がおきています。それを解決するのが「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習(以下、RAPID機械学習)」です。
RAPID機械学習の特長
- お手本データを学習させることで、判断モデル(法則)を自動生成して、良品/不良品を判断します。「異常データがないのだけれど…」という懸念は必要ございません。正常データのみを学習することで異常を検知できます。
- これまでは、大規模なシステムや専門家の知見が必要でしたが、RAPID機械学習はGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を実装しており、AIに詳しくない情報システム部門や業務部門でも扱えるため、実用化が進んでいます。
上記以外にも、当日では、人材マッチング(新卒採用/退職者予測)、商品レコメンド(優良顧客の抽出)、予防保全(設備/機器の故障予知)など様々な活用例をご紹介しました。
予測による経営革新のためのAI活用プラットフォーム
AI活用に悩みを持つあらゆる企業の課題を解決
「上司にAI活用の検討を指示されたが、何から始めてよいかわからない」
「AIを使って検証までは実施したが、システム導入や現場活用までは至らなかった」など、AI活用に関する悩みや課題は様々聞かれるようになりました。
これらのお悩みを解決するために、これからAI活用を始めようという企業でも実践を着実に進められる新たなプラットフォームが「NEC Advanced Analytics Cloud with 異種混合学習」です。
200件以上のお客様とのプロジェクト経験から本当に使えるAI活用プラットフォームを提供
AI、機械学習技術で価値を生み出すには、データサイエンティストがAI活用の効果を“検証”し、アプリケーション開発者がAIをシステムとして“導入”し、業務の専門家や運用管理者が現場で“活用”するといった3つのフェーズ間の連携が重要になります。この3つのフェーズをシームレスに支援し、AIを活用したソリューション開発の迅速化させるのが「NEC Advanced Analytics Cloud with 異種混合学習」です。
当日は、活用シーンだけでなく、業務にAIを組み込むための進め方について具体的にイメージが湧くデモをご用意しました。