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AIや生体認証で安全・安心を支える。人・モノ・プロセスをつなぐ
「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2018」展示レポート

NECは「Digital Inclusion ~デジタルのチカラで、ひとりひとりが輝く社会へ~」をテーマに、11月8日(木)~9日(金)の2日間にわたり、「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2018」を開催しました。たくさんの方にご来場いただき、厚くお礼申し上げます。

展示会場では、安全・安心で、効率・公平な都市の実現を支える「NEC Safer Cities」、人やモノ、プロセスを企業・産業の枠を超えてつなぎ、新たな価値を生み出す「NEC Value Chain Innovation」、これらを実現するためのNECのAI技術や生体認証、セキュリティ、ネットワークなど先進のソリューションやプラットフォーム、サービスをご紹介しました。それでは、展示のレポートをお届けします。

デジタルトランスフォーメーションを通して、ひとりひとりが輝く社会へ

テーマステージでは、人口増大や格差の拡大、高齢化の進展など都市が抱える課題、労働力不足やバリューチェーンの最適化といった産業課題をどのように解決するのかをグローバル事例を交えて紹介。また、これを支えるNECの生体認証「Bio-IDiom」、最先端のAI技術群「NEC the WISE」、サイバーセキュリティ技術を紹介しました。NECはデジタル技術を通じてひとりひとりが輝く社会を実現することを目指します。

顔認証でさまざまなデモを体験

まずは顔情報を登録し、顔認証で入場。カメラの前で立ち止まることなくスムーズに認証できます。今回は、展示会場内にて顔認証を使用したデモを多数ご用意し、性能とスピードを実際に体験いただきました。

NEC、米国国立機関による動画顔認証の性能評価で第1位を獲得(プレスリリース)

(左)顔情報を登録(右)立ち止まらずに認証

安全・安心で効率・公平な都市の実現を支える「NEC Safer Cities」

世界の都市人口は2050年には現在の約2倍に膨れ上がると言われています。都市への人口集中は人やモノの移動を活発にし、経済を発展させる一方、新たな課題を引き起こします。NECは、安全・安心な環境で、個人の能力を最大限に発揮できる効率・公平な都市の実現に向け、「NEC Safer Cities」として、AI、IoTなどの先端技術を活用した都市への貢献を進めています。

顔情報だけでスムーズな旅行体験が可能に。「FAST TRAVEL/One ID」

「FAST TRAVEL/One IDの実現に向けて」のコーナーでは、顔情報を1つのIDとしてKIOSK端末で入国登録手続きを行い、出入国審査ゲートの通過、ホテルのチェックイン、帰りの搭乗まで全てスムーズな旅行を体験いただきました。

米国アトランタ国際空港のデルタ航空を含む4つの航空会社が使用するターミナルで、NECの顔認証ソリューションが採用されています。チケットレスでチェックインから搭乗、ラウンジも利用できるようになり、スムーズな搭乗と顧客体験の向上を実現しています。今回のデモの搭乗口で使用したNeoFace Expressはアトランタ空港で採用されているものです。

飛行機の搭乗もホテルのチェックインも顔情報を1つのIDとしてスムーズに

飛行制御技術の検証をするための大型無人機模型

今回、飛行制御技術の検証をするための大型無人機模型を特別展示しました。実物サイズは3.7m×1.3mで、展示物は実物の87.5%のサイズです。NECは無人機のアクチュエータと飛行制御技術を開発し、大型機体で安定飛行の実現を目指します。これまで培ってきた無人航空機の制御技術、管制技術や電波監視技術、サイバー攻撃対策技術などを活かし、空の移動革命に向けて貢献していきます。

自然災害の危険を早期に察知

今年も世界各地で記録的な暑さを記録し、豪雨や水害、土砂災害、地震等、自然災害の被害が深刻なものとなっています。

今回は、土中水分量等から斜面崩壊の危険性を可視化する土砂災害予兆検知システムや、画像解析技術を使った河川監視で氾濫の危険性を察知するシステムを出展しました。

また、現在総務省事業で研究開発中の、SNS情報を分析し情報提供を行う高度自然言語処理プラットフォームもご紹介しました。投稿エリアを特定し、災害が起こった場所や道路の遮断等をマップで表示することで、救援部隊の出動や支援物資の運搬等を支援します。

SNSを分析し災害に迅速に対応

※本研究開発は、総務省の「IoT/BD/AI情報通信プラットフォーム」社会実装推進事業による委託を受けて、
アビームコンサルティング株式会社が代表研究機関として実施しています。

街路灯が賢く変身!街のデータを効率的に把握する「スマート街路灯」

スマート街路灯は街のさまざまなデータを効率的に把握し、街の安全安心や住民の利便性向上を実現します。照明のLED化で省エネを実現できるほか、IoTネットワーク化によって照度のコントロールが可能となります。リモートカメラで遠隔地から街路灯周囲の確認ができ、LED表示機やスピーカーで適切な対応を行います。また、カメラ映像やセンサデータの解析で、交通量や歩行者量を把握し、危険の回避や賑わい創出に活用することもできます。さらに、IoTで稼働状況をモニタリングし、故障にも迅速に対応することが可能です。

スマート街路灯

デジタルヘルスケアで、健康寿命を延伸

超高齢社会に突入した日本。NECでは、ICTを使って、健康増進から発症予防、診療、重症化予防、機能維持、予後・介護までを支援するデジタルヘルスケアをご提案します。

「NEC健診結果予測シミュレーション」は、健康診断データや生活習慣データをもとに分析し、数年後の健康状態を予測することで生活習慣の見直しを促します。また、医療法人社団KNI様との共創による、AIを活用した医療現場改革支援の最新実証成果や、NICT委託研究による高齢者の自立生活支援の取り組みをご紹介します。

Kinectを使って簡単に自分の身体の健康状態を計測・評価できる「フィジカルチェックシステム」は、センサの前で計りたい可動域の姿勢をとると自動計測し、計測結果をもとに改善が必要な個所を特定します。これにより、フィジカルコンディションが見える化され、状態に応じて先手で対策を打つことが可能となるため、ケガのリスクを最小化し、パフォーマンスの最大発揮に貢献します。

フィジカルチェックシステムで健康状態を計測

人やモノ、プロセスを企業の枠を超えてつなぎ、新たな価値を創出する
「NEC Value Chain Innovation」

世界的な人口増は、これまで以上に資源を必要とする社会の到来とも言えます。2050年には物流などのモノの移動が現在の2.4倍、食料需要は1.7倍に増加すると見込まれており、今まで以上に効率的で無駄のない生産と消費が求められます。

NECは、このような社会課題に対し、最先端のデジタル技術を活用し、お客さまとの共創活動を通じて、人やモノ、プロセスを企業・産業の枠を超えてつなぎ、新たな価値を生み出す「NEC Value Chain Innovation」を展開していきます。

AIを使って、製造から販売までのバリューチェーン全体で食品ロスを削減

世界で生産される食料の1/3が食べられることなく廃棄されており、バリューチェーン全体で無駄な生産・廃棄・物流コストが発生しています。

このような個々の企業・業種だけは対応しきれない問題解決に向け、AIによる需要予測の結果をバリューチェーン全体で共有・活用できる「需給最適化プラットフォーム」を提供します。これにより、適正な生産や発注が可能となり、バリューチェーン全体の需給が最適化され、食品ロスの解決に貢献します。会場では需給最適化プラットフォームのゲームを実施。AIがいかに瞬時に判断し、精度の高い予測をするかを実感いただきました。

AIの予測のスピードと精度を実感

AIと人が協調した未来のものづくり「NEC DX Factory」

近年の製造業では、多様化する顧客ニーズや市場の需要変動に臨機応変に対応できる変化に強いモノづくりが求められています。「NEC DX Factory」コーナーでは、IoT/AI/ロボティクスなど先端技術を一堂に集め、デジタルと現場の融合により、変化に強いものづくりを展示しました。

「NEC Industrial IoT Platform 」は、NECが実践してきたノウハウをもとにした、次世代ものづくり革新を実現するプラットフォームです。IoTで捉えた日々の製造現場の情報を収集・蓄積するだけでなく、業務アプリケーションで活用しやすい形にデータを加工・提供。製造現場のデータを一元的に統合・管理することが可能です。

会場では未来のものづくりの特設ステージのほか、BOPを活用した工程設計支援により、生産ラインをスピーディに変更するデモや、AI技術を活用した分析、予測のデモが注目を集めていました。

NEC DX Factory

止まらない物流を支える次世代倉庫

労働力不足が深刻化する物流現場では、自動化・省力化への期待が高まっています。NECでは、AIやロボティクスによる自動ピッキングや自動搬送、出荷検品プロセスの自動化など、倉庫内の作業を省人化し、作業人員の最適配置を可能にする次世代倉庫「Future Warehouse」をご提案します。AIを活用した物流予測や最適な要員配置の見える化、独自の通信制御による協調ロボなど、人とAI/ロボットの調和がとれた未来の物流現場のデモを展示しました。

近未来の物流現場

無人店舗でスマートなお買いもの体験

台湾セブン-イレブンが開設した台湾初の未来コンビニ「X-STORE」では、利用者の入退店と決済において、NECの顔認証や画像認識の技術が導入されています。今回、「X-STORE」を再現した無人店舗を模したデモ展示を実施。顔認証技術を用いたウォークスルーゲートや、画像認識技術を使ったPOSで、心地よい購買をご体験いただけます。

(左)ピックアップした商品情報を表示(右)画像認識POS

安全・安心なコネクテッドカー

車載センサで収集されたデータや車両情報をクラウド上のセキュアな環境へ接続し、安全で快適な運転を支援します。セキュリティとSDNの機能を搭載したコネクテッドゲートウェイの展示や、モバイルネットワーク接続で周辺情報をリアルタイムに共有することで衝突を回避したり、危険なシーンをAIが3~5秒前に予測することで安全な運転を支援するソリューションをご紹介しました。安全・快適なコネクテッドカーを実現する車載AIモジュールの試作品を展示。ドライバーの視線推定や歩行者検知といった機能を共通ハードウェアで実現するデモが注目を集めていました。

視線推定を実現する車載AIモジュール

すぐに試せる、導入できるAIを体験ワークショップで実践

AIは既に実用段階へ。今回は、クラウドサービスで提供できるAI活用プラットフォームや、パッケージソフト化されたAIなどすぐに試せる、導入できるAIの体験ワークショップを各種開催しました。

「RAPID機械学習ハンズオン」では、ナポリタンやペペロンチーノなどさまざまな種類のパスタの画像をディープラーニングで学習させる画像解析を実践していただきました。

毎年実施している「NEC the WISE」のコラボレーション企画。今回はチョコレート専門店のダンデライオン・チョコレート・ジャパンとのコラボレーションにより、社会を反映する新聞記事からその時代のムードをチョコレートの味わいで再現した「あの頃は CHOCOLATE」を展示しました。NECのデータサイエンティストが新聞1面のテキストデータから代表的な頻出単語に対しチョコレートの味覚指標を付与した学習データを作成。AI活用プラットフォーム「NEC Advanced Analytics Platform」に学習データを投入し、約60年分の新聞記事に記載されている単語の味をAIが推定します。推定された全単語で年ごとの記事を分析し、その年のムードを表す味覚指標のレーダーチャートを作成、それをレシピとして5種類のチョコレートをダンデライオン・チョコレート・ジャパンで開発しました。お客さまにサンプルのチョコレートを配布し、時代の味を味わっていただきました。

パスタの写真で画像解析
5つの時代のチョコレートの味を味わえます

仮想モデルで重要施設への攻撃シナリオを生成、サイバー攻撃のリスクを診断

今回、サイバー攻撃リスクの分析を仮想環境上でシミュレーションすることで、網羅的に脅威を洗い出し、診断できる最新技術「サイバー攻撃リスク自動診断技術」を紹介しました。

システム構成とコンポーネントを可視化し、現状のシステムの弱点を明確にします。実システムを仮想モデル化し、サイバー攻撃をシミュレートすることで、攻撃者が重要資産に到達する経路を明確にします。24時間止めることができない重要施設や基幹システムなどに適しています。

仮想モデルでサイバー攻撃リスクを分析する
「サイバー攻撃リスク自動診断技術」

今回ご紹介した展示はほんの一部です。今後、wisdomではテーマごとに詳しいレポートを順次公開してまいります。ご期待ください。

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