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2018年11月21日

「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」レポート

人・モノ・プロセスをつなぎ、新たな社会価値を
~バリューチェーン全体の需給を最適化する取り組みとは~

 現在の地球は、食品廃棄や労働力不足、消費環境の変化、多様化する脅威など、さまざまな課題に直面しています。「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2018」では、バリューチェーン上の人やモノ、プロセスをつなぎ、これらの課題を包括的に解決する「NEC Value Chain Innovation(VCI)」を紹介しました。

人やモノ、プロセスを産業の枠を超えてつなぎ、新たな価値を創出

 NECは、IoTやAIをはじめとする最先端のデジタル技術を駆使して、人・モノ・プロセスを企業・産業の枠を超えてつなげることによって、新たな価値を生み出す取り組みを進めています。これが「NEC Value Chain Innovation(VCI)」です。

 VCIは、「Connected Manufacturing」「Intelligent Logistics & Mobility」「Smart Retail CX」「Smart VenueCX」「Digital Finance」の5領域で構成されており、互いにつながることによって社会課題の解決を目指しています。

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需要と供給の最適化で食品のロス・廃棄を削減

 「C&Cユーザーフォーラム& iEXPO2018」では、VCIを代表する基盤の一つである「需給最適化プラットフォーム」を紹介しました。食品製造事業者や卸・物流事業者、小売事業者などバリューチェーンに含まれるすべての企業の間で販売実績や在庫情報、出荷情報などを共有して全体の需給を最適化する仕組みです。

 NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の一つである「異種混合学習技術」を活用して、予測結果の根拠を明確に捉えることで精度と解釈性の高い需要予測が実現しました。豊富なデータやナレッジをもとに、予測精度や情報共有スピードの向上が可能になります。

需給最適化プラットフォームの展示

 会場では、食品のバリューチェーンを想定したデモンストレーションを実施しました。現在、食糧危機が懸念されているにもかかわらず、世界中で1年間に約13億トンもの食品が廃棄されています。これは、生産された食品のほぼ3分の1に相当する量です。日本でも年間に約646万トンが廃棄されており、このうち事業系の廃棄が約358万トンを占めています。

 今回は、この事業系の廃棄を大幅に削減するシステムを展示しました。インターネットを介して食品製造事業者と卸売事業者、外食・小売事業者を結びつけて、それぞれの事業者が備える情報とプラットフォームが提供する気象情報などのコーザル情報をもとにクラウド上で需要を予測する仕組みです。

 小売事業者の販売データ、すなわちバリューチェーンの川下の情報を活用することによって、川上部分に位置する食品製造事業者における需要予測の精度(改善予測乖離率)を18ポイント改善することが可能になりました。需要予測の精度が上がった分だけ、廃棄される食品が減少します。

需給最適化プラットフォームの全体イメージ
AIを活用した需給予測で食品廃棄の削減を実現します
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 展示ブースには来場者が簡単に操作できるタブレットを設置し、需要予測の精度をAIと競う、需給最適化プラットフォームのゲームも展示しました。AIがいかに瞬時に判断し、精度の高い予測をするかを体感できるこのゲームは、来場者から大きな注目を浴びました。

需給最適化プラットフォームのゲーム
AIの判断スピードと高精度予測の判断根拠を体感することができます

豊かな未来を創造するためのルールづくりを

 テクノロジーの面ではすぐにでも実用化が可能ですが、社会で実際に稼働させるまでにはまだ課題が残っています。それは、多種多様な事業者の間でデータを共有・利活用するためのルールづくりです。データの定義や管理方針を明確にし、漏えいを確実に防ぐようなセキュリティ対策を行い、各事業者がビジネスで活用しているデータを安心して提供できる環境が必須となります。

 これらの課題を解決するための取り組みの一つが、経済産業省の「産業データ共有促進事業」です。これは、機械やデータ、技術、ヒト、組織など、さまざまなモノのつながりによって新たな付加価値の創出や社会課題の解決を目指す取り組みです。NECは幹事社の1社として、この事業に参画しています。需給最適化プラットフォームの実用化によって豊かな未来を創造するために、NECはルールづくりも主導していきます。

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