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2018年11月21日

「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」レポート

コネクテッドカーの安全・安心・快適を支える先進技術とは?

 自動車がネットワークにつながり、新たな価値を生み出すと期待されるコネクテッドカー。NECでは安全・安心・快適なコネクテッドカーの実現に向け、AIを活用した危険予測や、安全運転を支援するリアルタイム通信制御、車外・車内の状況を検知するAIモジュール、車両間の相互通信を行うレーザ通信などに取り組んでいます。「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」では、コネクテッドカーを支えるソリューションを紹介しました。

車載AIモジュールにより歩行者を検知
(実際には画面はドライバー側で確認します)

AIでサイバー攻撃の検知や危険を予測

 現在、自動運転やコネクテッドカーの実用化に向け、国内外の自動車関連メーカーやICT企業などは日々開発と実証を続けています。コネクテッドカーを安全・安心に利用するためには、外部からのサイバー攻撃を防ぐセキュリティ対策や、未然に事故を防ぐ危険予測の対策が必要です。

 「AI活用による“セキュリティ”と“危険予測”ソリューション」では、コネクテッドカーの情報通信を安全・安心かつ、効率よく行うためのコネクテッドゲートウェイと、AIを活用した危険予測の取り組みを紹介しました。コネクテッドゲートウェイはクルマの通信のプラットフォームとして機能し、IoT基盤と接続して用途に応じたモビリティサービスを提供するほか、AIを用いて既知・未知のサイバー攻撃やクルマの異常を検知するといった特徴があります。

 さらに、SDN技術をクルマに活用して、複雑化し続ける車載ネットワークの構成をシンプル化・軽量化します。また、万が一装置故障を検知した場合には、その装置を切り離して車載システムが機能するようにネットワークを高速に再構成します。これにより安全・安心に走行を続けることを可能とします。

 また、危険予測では、NECのAI(RAPID機械学習技術)を用いて危険事例を学習し、数秒前に危険シーンを予測することで、運転者に注意喚起を促し、安全な運転を支援します。

実用化が期待されるだけに、大勢の来場者の方の注目を集めました

LTE/5Gによるリアルタイムな周辺情報の共有

 安全で効率的な交通サービスの提供で期待されるのが「リアルタイム通信制御技術」です。LTEや5Gなどのモバイル網を用いて自動車の位置や周辺の情報をリアルタイムに収集、配信することにより、運転手には見通せない道路からの飛び出しなどのリスクをあらかじめ通知し、効率的で安全な運行を支援するものです。

 NECが研究開発している通信時間の予測技術を用いて制御対象の通信を判別、無線が混雑する交差点などでも、遅延時間が100ミリ/秒以下になるように優先制御を行い、自動車のリアルタイムな情報共有を可能にしています。

実際の交通環境で100台の自動車が100ミリ/秒以下に情報共有できるシミュレーション実験と、コア技術の紹介ビデオを展示

車内・車外の状況を検知するAIモジュール

 安全・快適なコネクテッドカーを実現する車載AIモジュールの試作品を展示しました。NECのAI認識技術を共通ハードウェアに組み込み、AIモジュールとして提供。自動車メーカーはこのAIモジュールを基盤にさまざまな機能をソフトウェアで実装できます。

 会場では車載AIモジュール試作品のデモを実施。外向きカメラを使って歩行者検知や道路標識を認識する機能や、内向きカメラを用いて車内の状況を監視し、ドライバーのよそ見検知や顔認証、乗員のカウントなどの機能に活用できることを紹介しました。

運転中のドライバーがよそ見をすると、視線を感知してアラートが鳴ります

レーザ通信による相互運転アシスト

 また、コネクテッドカー同士の相互通信により、衝突回避などに役立つレーザ通信技術を参考出展。通信相手と1対1で通信するレーザ通信は、電波のような干渉がなく大量の情報を送れるなどさまざまな特徴があります。例えば、直進性が高く指定した相手だけと通信できる、無線LANでは届かない範囲も通信できる、盗聴されないのでセキュアな通信が可能になる、などがあげられます。

 NECのレーザ通信はレーザの形状、向きを変えることで追尾でき、高速に移動する自動車やドローンなどのような移動体にも設置できます。レーザ通信のメリットを活かして、無線LANと相互補完することで、より安全・安心で快適な通信が可能となります。

2台の車を動かし、レーザ通信によるリアルタイムな情報交換の様子を実演。一方の運転者からは死角となり見えない危険も、対向車からの通信で事前に把握し、安全に走行することが可能となります

 NECではAIや無線通信技術の研究開発と実証を重ね、安全・安心・快適なコネクテッドカーの実現に貢献しています。

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