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2018年12月05日

「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」レポート

AIなどのデジタル技術を活用し、
健康・医療・介護をトータルに支援

 人生100年時代を迎えようとするなか、個人の健康寿命を延ばすには、病気になってしまったときの診療だけではなく、病気にならないための予防や、病気の早期発見、重症化予防、予後・介護までトータルなヘルスケアサービスが必要です。「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」では、AIやIoTなどのデジタル技術を活用した、ヘルスケアに関わる新しい取り組みを紹介しました。

AIを活用して健康寿命を延伸

 NECのデジタルヘルスケアサービスは、AIやIoTを活用して健康・医療・介護の各領域をつなぎ、個人のさまざまなデータをセキュアに結び付けることで、パーソナライズされたヘルスケアサービスによる健康寿命の延伸を目指しています。その具体策は各展示コーナーでデモを交え来場者に実際に体験していただきました。

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 健康維持のためにスポーツを楽しむ人は少なくありません。スポーツによるケガの予防やパフォーマンス向上の活動を支援するのが「フィジカルチェックシステム」です。身体の柔軟性や筋力の計測・評価にICTを活用。3Dセンサーを用いることで、簡単に、短時間(数秒)で身体の可動域・筋力を自動的に計測します。その計測結果を元に、改善が必要な個所を特定し、どのような改善トレーニングが必要かを提案します。これにより、大がかりな装置や専門的な知識がなくても、自分でケガや健康に気を付けることができます。また、スポーツ選手だけでなく、高齢者の筋力を測定・評価することにより、運動機能の向上に役立てるなど、介護予防にも適用できます。

「フィジカルチェックシステム」デモの様子
3Dセンサーで計測。腕を上げるだけで可動域や筋力を測定できます

 企業では従業員の健康保持・増進による活力や生産性の向上が課題になっています。NECでは、将来の健康状態を可視化し、健康寿命を延伸するソリューションとして「NEC健診結果予測シミュレーション」を提案。過去の蓄積された定期健診データを、AI(異種混合学習)を用いて分析し、健診結果予測モデルを生成。この予測モデルを利用して、現在の生活を継続した場合や、生活を見直した場合の3年先までの健診結果をシミュレーションします。これにより、本人の行動変容を促進したり、健診機関が健康リスクのある人に対し、先回りして対策を講じたりすることができます。さらに、NECは今後、医療機関の診療データと健診データを組み合わせて分析し、発症予測まで視野に入れた技術実証にも取り組んでいく予定です。

「NEC健診結果予測シミュレーション」
健診結果の予測をグラフで表示。生活習慣を見直した場合の予測もその場で行えるため、行動変容を促しやすくなります

健康社会の実現に向けた個人同意型のパーソナルデータ活用

 健康寿命の延伸に寄与する個人に最適化されたヘルスケアサービスを提供するためには、生涯の健康状態変化に関するパーソナルデータを一元化して管理することが不可欠となります。
NECでは本人の同意に基づくパーソナルデータの利活用や、個人に最適化されたヘルスケアサービスの研究開発をパートナーと共創しながら研究開発を進めています。
点在するさまざまなパーソナルデータを、個人が管理して安全・安心・容易に流通させることで、例えば、救急・災害時の緊急情報共有や、家族やさまざまな専門家間で連携した乳幼児の健康管理など、個別化されたヘルケアサービスが循環する健康社会の実現を目指しています。

「健康社会を実現するオプトイン型パーソナルデータの活用」ブース
個人が管理するヘルスケアデータを安全・安心・容易に流通させることが望まれています

AIを活用し目指す「医療現場の改革」

 超高齢社会に入っている現在、医療現場ではさまざまな課題を抱えています。AIを活用して医療現場の改革を支える、先進の取り組みも紹介しました。一つが、高齢者や脳卒中の入院患者における合併症のなかで、最もケア業務負荷増大に影響のある誤嚥性肺炎のハイリスク患者を、AI(異種混合学習)を用いて早期に抽出するというものです。これにより、看護師による該当患者への重点的な予防介入が可能となり、業務負荷を高めずに発症数を低減することができるとともに、患者の入院長期化の回避と、スタッフの業務負担軽減が期待できます。次に、音声入力された看護師の発話情報を、AI(テキスト含意認識技術)で自動的に看護知識に基づき分類・構造化する取り組みです。記録業務の削減と整理された情報のリアルタイムな共有を可能にすることで、医療の質の向上と看護師の働き方改革、その両立を目指しています。

 AIで高齢者の生活行動リズムを学習することも可能です。AIを活用した自立支援サービス「eみまもり」は、室内の歩行や扉の開閉など個人ごとの生活行動を人感・開閉センサーで検知。いつもと様子が違う場合は自動的に変化を検知し、見守る人にメールで通知します。見守られる側の負担も抑えた、さりげない「人にやさしい見守り」を実現します。

「eみまもり」の活用イメージ
センサーとAIで、気付きにくい生活行動リズムや生活歩行速度の変化を柔軟に見守ります
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 NECでは、AIなどのデジタル技術を活用し、進化するヘルスケアソリューションを通じ、健康・医療・介護をトータルに支援しています。

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