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NEC DX Factory~デジタルトランスフォーメーションが変えるものづくりの未来~

「第30回設計・製造ソリューション展 NECブース」レポート

グローバル競争による顧客ニーズの多様化、労働人口の減少等、製造業は多くの課題に直面しています。それらの課題に対して、AI・ロボットと先進技術を活用して、新たなものづくりの在り方を考え続ける必要があります。
NECグループは、2019年2月6日(水)~8日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された第30回設計・製造ソリューション展(DMS)に出展しました。AI/ロボティクス/IoTなどの先端技術をものづくりに取り込み、サイバー(ITシステム)とフィジカル(現場)を融合した「NEC DX Factory~デジタルトランスフォーメーションが変えるものづくりの未来~」を紹介。人材不足や、マスカスタマイゼーションに対応するためのヒントをご提案しました。
今回は特に人気の高かった展示やセミナーについて紹介します。

人とAI/ロボットが協調する「NEC DX Factory」 新たなる進化

多様化する顧客ニーズや市場の需要変動に臨機応変に対応できる「変化に強いものづくり」が求められる中、昨年のDMSで大好評だったNEC DX Factory。NECの先端技術(画像認証、生体認証など)とものづくり革新のノウハウを融合することで、生産ライン全体のスループット向上と品質強化を実現する次世代ものづくりのコンセプトです。部品投入から、加工・搭載、組立、検査までの一連の流れに沿って「サイバーとフィジカルの融合」について、ステージとデモンストレーションで具体的にご覧いただきました。
NEC DX Factoryの新たな進化としては、先日販売が開始された「ロボット導入トータルサポートパッケージ」を初展示。多くの企業が、将来的な人材不足を見越して、ロボットの導入に挑戦し始めていますが、実際のロボットの導入には、前工程や後工程との調整や、周辺設備のお膳立てなどが不可欠で、多くの時間やコスト・ノウハウが必要とされています。NECでは、これらの課題を解決するロボット導入トータルサポートパッケージをご提供。ロボット導入コンサルティングから、ハンドなどのロボットシステムに必要な構成要素、さらにロボット稼働状況管理システムまで、トータルにご提供し、短期間でのロボット導入を実現します。
さらに、製造現場で収集したIoTデータをどのように活用したらよいか悩まれているお客様には、AIを活用した「製品需要予測」、「品質不良要因分析」、「映像作業分析」等をご紹介し、現場で本当に役に立つAI活用のイメージをお持ち帰りいただきました。

使いやすい・繋がりやすい・作りやすい NEC PLM Obbligato

先日、販売活動開始を発表した4代目「Obbligato」を初出展し、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。
900社以上のお客様とともに進化を続けてきました「Obbligatoシリーズ」は、企業のビジネスモデル変革に柔軟かつ迅速に対応するため基盤を刷新し、使いやすい・繋がりやすい・作りやすいPLMとして生まれ変わりました。企画~設計~生産~保守に至る製品ライフサイクル全領域に渡って、ものづくりの基準情報を管理・集約し、デジタルスレッドでデータをシームレスに繋ぐことによって、ものづくりエンジニアリング基盤として企業の競争力向上と継続成長を支援します。
その他、設計~生産準備を迅速化する「デジタルエンジニアリグ/BOPマネジメント」、設計ナレッジの継承を支援する「AI設計ナビゲーション」、短期間・高品質・安価にPLMを立ち上げる「業種別テンプレート(自部品/産業機械)」を出展し、グローバルものづくりをリードするソリューションをご紹介しました。

人が活き活きと働くために 感情を読み取り協調する音声対話ロボットとの協働

未曾有の人材不足やマスカスタマイゼーションに対応するため、AIやロボットを活用したものづくりが求められています。しかしすべてをロボットに任せてしまうのは難しいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
NECは、人とロボットが協調し、活き活きと働けるものづくり環境を目指しています。例えば、ロボットに音声で作業指示を行うことにより、ロボットと人がスムーズに作業を分担したり、作業員が付けているウェアラブル端末から感情を読み取りコミュニケーションロボット「PaPeRo i」が作業員に声掛けをするなど、人とロボットが高度に協働するものづくりの現場をご覧いただきました。声掛けするPaPeRo iの様子に癒されるというお声もいただきました。

グローバルでのものづくりを支える スループット見える化

グローバルものづくりのスループット向上を支援するソリューションとして「AI製品需要予測」「SCM Performance Monitoring」「IFS Applications」「IFS Applications for MES」を出展しました。
「AI製品需要予測」の結果をIFSに連携することで、精度の高い生産計画の立案を実現でき、さらに現場からの情報やSCM、MESの情報を、「SCM Performance Monitoring」により工場内やSCM全体のモノの淀み・滞留を見える化することができます。
サプライチェーン改革を進める第一歩として、見える化から始めてみませんか。

特別講演 お客様価値の最大化を目指したものづくり改革

グローバル競争の激化により、世界中のさまざまな顧客ニーズへの対応にお悩みの方は多いのではないでしょうか。
NECグループのIT・ネットワーク製品の開発・生産を担うNECプラットフォームズは、グローバルでの最適な開発・生産体制を構築すべく、日々サプライチェーン革新に取り組んでいます。今回、NECプラットフォームズ執行役員専務の大嶽がAI・IoTを活用したものづくり革新について講演。お客様への価値最大化に向けて、「グローバルサプライチェーン能力の向上」、「品質・トレーサビリティの強化」など、具体的な取り組み事例や成果を語りました。講演レポートは別途公開予定です。

現場とデジタルとの融合で、製造業から産業の革新をもたらす「Connected Manufacturing」

今回ご紹介した「NEC DX Factory」が目指す「変化に強いものづくり」や、モノからコトへのサービスビジネス化による新たなビジネス創出など、より多様化・複雑化するニーズへの対応が求められる製造現場。NECは、ものづくり現場と最先端のデジタル技術を融合し、人・モノ・プロセスが一企業だけでなく、さまざまな企業や産業の枠を超えてつながることで新たな価値を生み出し続ける「Connected Manufacturing」のコンセプトのもと、これからも強いものづくり経営や新しいビジネスの創出に貢献していきます。

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