ここから本文です。

2016年07月06日

セキュリティ技術の新時代を担う! 「ウォークスルー顔認証システム」とは?

 安全・安心で快適な街づくりへのニーズが高まるにつれ、指紋や静脈などをID代わりに使用する生体認証の普及が加速しており、私たちの身の回りで生体認証が当たり前のごとく利用される世の中もそう遠くはない。NECは40年以上前から、生体認証技術の研究開発を進めてきたパイオニアである。今回、NECでは、世界でNo.1(※)の認証精度を有する顔認証エンジン「NeoFace」を活用した「ウォークスルー顔認証システム」を開発し、本社ビルにおいて実証実験を行っている。

米国政府機関主催のコンテストでトップ評価を獲得

「ウォークスルー顔認証システム」の効果

 従来、駅の改札やビルの入場ゲートには、IDカードをリーダーにかざすタイプのセキュリティシステムが多く導入されているが、このシステムの場合、IDカードの紛失や、悪意のある人物による盗難といったリスクが避けられない。NECのウォークスルー顔認証システムは、事前に撮影した顔画像と、ゲート通過時に撮影した顔画像を照合して本人確認を行うため、なりすましを防止し、厳格な本人確認を実現することができる。

NEC本社で行われている「ウォークスルー顔認証システム」の実証実験
IDカードの持ち主とは異なる人物のゲート通過をブロック。
画面の右上に同一人物ではないサイン「×」が表示される

 また、従来の顔認証は一旦立ち止まる必要があったが、ウォークスルー顔認証システムは、ゲート通過時にカメラの前で立ち止まることなく駅の改札のように歩きながらスムーズに認証を行うため、大規模イベントや集客数の多いエリアでも円滑な入場管理が可能である。

複数人が連続してゲートを通過しても、スループットを落とさず
スムーズな顔認証が可能

実証実験による技術レベルの向上

 NECは、2020年とその先を見据えた街づくり、安全・安心な社会づくりに貢献できるように「実際の利用シーン」を想定した実験を実施している。当社の目指す利用シーンとは、「半屋外の環境で数百~千万人規模の利用者が駅の改札のような感覚で利用できるウォークスルー顔認証」である。

 この利用シーンを実現するためには、事前登録時の画像品質の向上や、利用者の動作条件(歩行速度、視線)、様々な環境(日照、天候)に対応できるよう、運用面を十分に考慮したシステムが必要である。本実証実験では、より厳しい環境条件や大規模システム化に伴う様々な運用条件の下で検証を行うことで、改善しながら技術レベルの向上、ノウハウの蓄積を行っていく。

動画で紹介「ウォークスルー顔認証」

関連キーワードで検索

さらに読む

この記事の評価


コメント


  • コメントへの返信は差し上げておりません。また、いただいたコメントはプロモーション等で活用させていただく場合がありますので、ご了承ください。
本文ここまで。
ページトップ