2016年10月27日
多彩なパートナリングで世界の人々と、新たな価値の共創を
AI やIoTを最大活用して、社会や未来へ向けた社会価値を創造
──グローバル事業を通じた価値創造でNECの強みとは何ですか。
森田:
NECには、国内外の大規模通信システムの構築で長年にわたり培ってきた高品質なネットワーク技術やOMCS※5で実現した高信頼のシステム構築があります。そこから生まれた知見やノウハウは、NECの大きな強みであり、IoTなど今後ますます活用が広がるワイヤレスネットワークなどのグローバル事業においても、確かな力を発揮すると自負しています。
また、「見える化」「分析」「対処」の各領域では、長年の研究から生まれた世界No.1やOnly 1のAI技術が数多く揃っています。高精度な顔認証技術を活用したセキュリティシステムをはじめ、プラントなどの故障の予兆検知、機械学習技術による高精度や需要予測など、NECならではの高度なAI技術は、新たな社会価値の創造に大きく貢献してくれると期待しています。
──グローバル事業における、NECの今後の展望を聞かせてください。
森田:
先ほどお話しした3つの重点事業においては、お客さまから「この案件は、ぜひNECとパートナーを組みたい」と言われるような、先進的なケーススタディを増やしていくことが大切です。現在、シンガポール、ニュージーランドのウェリントン市、スペインのサンタンデール市など、世界各地でNECがサポートする新たな事例が次々と生まれています。今後は先進事例をさらに拡大しながら、世界中にあるNECグループのアセットをOne NECとして最大限に活用し、事業の強化とブランディングの強化を同時に進めていきます。
── CGOとして、森田さん自身が大切にしていることは何ですか。
森田:
グローバルな事業を統括するCGOにとっては、中長期的な視点に立った戦略やマネジメントが重要です。事業として会社にどのように寄与できるか、NECとしてお客さまや社会にどんな価値を提供し続けられるのか、といった判断やアクションが求められます。
──NECは、グローバル事業を通じて、どんな企業を目指して行くのでしょうか。
森田:
新たな社会価値を創造するICTやネットワーク基盤を提供するだけでなく、NEC自らが新しい価値創造に関わる企業でありたいと、常に考えています。ICTを利活用して「安全」「安心」「効率」「公平」という価値を創造しながら、NECはさまざまな国や地域、そして未来の社会に貢献していきます。
──最後に、世界のお客さまとパートナーシップを築いてきた森田さんのこだわりやポイントを聞かせてください。
森田:
1つは、労を惜しまずに相手ときちんと会うことです。Face to Faceで相手ときちんと向き合い、どんな価値やメリットがあるのか、相手の立場で考えることが大切です。2つ目は、思いついたらすぐ行動すること。そして3つ目は、私が昔から心がけていることですが、自分の口から発した言葉は、絶対に守ること。それが、世界のさまざまな国や人々との信頼関係を築くポイントです。この3つのこだわりは、CGOになった今でも変わりませんね。
※1 SDN:Software-Defined Networking
※2 NFV:Network Functions Virtualization
※3 TOMS:Telecom Operations and Management Solutions
※4 IoT:Internet of Things
※5 OMCS:Open Mission Critical System