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2019年09月11日

40年前の写真でも本人を特定できる! 急速に広がる顔認証ビジネスの最前線

 スマートフォンのログインや入退室管理をはじめ、勤怠管理、宅配ロッカー、プリンタや業務アプリケーションとの連携、さらにはマーケティング用途まで、ここ数年で顔認証が急速に普及しつつある。パスワードや暗証番号のように、忘れてしまう心配がない上、鍵やIDカードのように紛失してしまうリスクもなく、利便性が高いからだ。ここではNECの顔認証技術を入場受付に活用することにより、ストレスフリーで効率的なイベント運営を実現した「BACKSTAGE 2019」を例に、その可能性についてご紹介したい。

NECの共創プログラムから生まれた「KAOPASS(カオパス)」

 多様な企業・団体のイベント運営を、リアル/オンラインの手法で多角的に支援するイベントレジスト。デジタル技術を活用したマーケティングの高度化にも自らが取り組み、さまざまなチャレンジを通じた価値提供に努めている。

 その最前線を紹介するイベント「BACKSTAGE 2019」が2019年8月29日、東京・虎ノ門ヒルズフォーラムで開催された。今回で4回目を迎えた同イベントのテーマは「体験型マーケティングに学び、出会う1日」。当日は有識者や気鋭のマーケッターによるカンファレンスのほか、体験型マーケティングを支える製品・サービスなどの展示イベントも同時開催。新しい領域である体験型マーケティングの本質を知り、その挑戦を支援する情報や技術が数多く紹介された。

 当日の来場者数は約800名。大規模なイベントにもかかわらず、受付が混乱したり、長時間待たされたりする来場者の姿はまったく見られなかった。受付に設置されたイベント入場管理システム「KAOPASS(カオパス)」の成果である。事前に顔写真を登録した来場者は受付で顔照合をするだけ。チケットや名刺を提示することなく、スマートに入場できるわけだ。

※:イベント運営者向けのオンライン イベント プラットフォーム「EventRegist(イベントレジスト)」を展開するイベントレジスト株式会社が提供する新たなイベント来場者受付のためのソリューション 非接触型イベント入場管理システム「KAOPASS(カオパス)」
https://info.eventregist.com/kaopass_contact

KAOPASS(カオパス)による認証シーン
タブレット端末の「認証開始」ボタンをタッチすると、カメラ機能が来場者の顔を検出。事前に登録された顔写真と照合し、認証されると「ようこそ、〇〇〇〇様」というメッセージが表示される。認証開始ボタンをタッチしてから認証完了するまで、要する時間はわずか2、3秒程度だ

 同社は既に数多くのイベントやカンファレンスでKAOPASS(カオパス)を利用している。待たずに簡単に入場できる――。そのメリットが次第に認知され、BACKSTAGE 2019への参加登録者の半数以上が申し込み時に自身の顔データを登録したという。

 このKAOPASS(カオパス)の仕組みを支えているのが、NECの顔認証クラウドサービス「NeoFace Cloud」である。これは世界No.1(注1)の認証精度を誇る顔認証AIエンジン「NeoFace」(注2)を月額料金制のクラウドサービスとして利用できるようにしたもの。

 (注1) NEC、米国政府機関の顔認証技術ベンチマークテストで4回連続の第1位評価を獲得。 https://jpn.nec.com/press/201703/20170316_01.html
(注2) 顔認証AIエンジン「NeoFace」 https://jpn.nec.com/solution/face-recognition/

 KAOPASS(カオパス)はNECが進める「ソリューション開発プログラム/顔認証」というプログラム活動を通じて生まれたシステムである。このプログラムは顧客に対して、顔認証を軸に、価値の高い新しい連携ソリューション“共に創り、共に売る”ことを目的とした取り組み。

 会場入口でチケットを提示する従来の方法では、チケットの取り出しや確認に時間がかかってしまう。「入場に手間取るイベント来場者のイライラを何とかしたい」「受付の段階から新しいテクノロジーを駆使した話題性の高いイベント企画を提案したい」――。同社が目指す新しいイベント入場の仕組みを「共創」で実現したものが、KAOPASS(カオパス)というわけだ。

モノクロ写真や数十年前の写真でも本人確認が可能

 NECの顔認証技術は空港の入国審査や要人の国際会議などでも利用されている非常に高精度なもの。例えば、メガネをかけたり、髪形を変えたりしても本人と確認できる。現在では、子どものころの古い顔写真を登録し、現在の顔と認証しても、同一人物かどうかを判定できるところまで精度があがってきているという。「BACKSTAGE 2019」会場内に設置されたNECブースで、昔の写真との顔認証を実際に体験できた。

NeoFace Cloudによる顔認証の利用例
あらかじめ持参した40年前の顔写真をクラウド上に登録。会場内のタブレットの画面のボタンを押すとカメラで顔写真が撮影され、クラウド上の顔写真との照合結果が瞬時に表示された
※:2つの画像の類似度をAIエンジンが比較・数値化し、S~Cまでに分類する

 これだけの高精度な顔認証技術を、月額料金制のクラウドサービスとして手軽に利用できるのがNeoFace Cloudの最大のメリットだ。

 顔認証はカメラで自分を撮影するだけ。クラウドサービスのため、特別な設備も必要ない。容易かつ短期間で顔認証システムを構築でき、開発コストも抑えられる。顔写真の照合はクラウド上で行い、端末にデータが残らないため、情報漏えいの心配もなく、安心して利用できることも魅力の1つだ。

 NeoFace Cloudを活用することで、高精度な顔認証技術により、イベントやゲーム、エンターテインメント分野でも今までにない楽しさや驚きを提供できるだろう。セキュリティに煩わされることなく、自由にイベントやショッピングを楽しんだり、スムーズな入退出や業務を行う日常は、もう間近にせまってきているようだ。

当日のイベントの様子を見る(60秒)

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