2016年11月24日
AFP通信ニュースで世界の「今」を読み解く
ここまで来た!自動運転、いすから宇宙まで
18世紀後半に産声を上げて以来、車は人の生活に欠かせない相棒であった。事故の減少、渋滞の解消、物流の効率化等々、社会課題の解決策として、今、自動運転が注目されている。電話におけるスマートフォンのように、自動運転は自動車発明以来のイノベーションなのか。身近な日々の生活から宇宙の果てまで、どのような自動運転があるのか見てみよう。
行列待ちにうってつけ? 日産の「自動運転いす」
行列のできる飲食店などの店先には、順番を待つ客用のいすが置かれていることが多い。しかしながら、列が前へ進むたびに立ったり座ったりを繰り返さなければならないという問題点もあった。
日産自動車では、今年8月発売のミニバン「セレナ」に、高速道路などで先行車両との距離を保ちつつ車線の中央を走るようにステアリング制御も行う自動運転技術「プロパイロット」を搭載したばかりだ。
この技術をそっくりそのまま応用し、先行するいすを認識、一定の距離を保ちながら追従、指定されたルートに合わせて進むという機能を備えたのが、プロパイロットチェアである。渋滞でドライバーのストレスが緩和されるように、行列待ちでの煩わしさを解消するのが目的。同時に、本家本元の新技術、プロパイロットの仕組みを広く一般の人々に知らしめ、親しんでもらおうという狙いもあるらしい。
現在、このプロパイロットチェアを試用してみたい飲食店などは、ハッシュタグ「#NissanProPilotChair #Wanted」を付けてTwitterで応募すると、無償で借りられる。応募受付けは2016年12月27日まで。