ひとの生活を「顧客体験」で変える

　NEC Visionary Weekでは「ひと～一人ひとりのわくわくする毎日を創る」を軸としたテーマセッションを開催する。ライフスタイルの多様化や少子高齢化の加速によって生活のかたちが変わりつつある現在、心身ともに満たされる生活へのニーズの高まりに応えるためにはパーソナライズされた体験の提供が重要だ。このテーマのキーワードは“顧客体験”。新しい顧客体験の姿をNECの取り組みのほか、ホテルや地域における事例など多彩なセッションが用意されている。セッションの紹介を交えながら、見どころを説明していく。

タッチレス・非対面で快適な「顧客体験」

　「NEC I:Delight（アイディライト）」というコンセプトを掲げ、NECでは旅行や買い物、通勤など生活に関わる様々な場面をシームレスにつなげた新しい顧客体験を提案している。なかでも新型コロナウィルス感染症（COVID-19）の影響によって関心が高まっているキーワードが「タッチレス」「非対面」だ。こうしたなか注目されているセッションが三井不動産の事例である。同社グループのホテルブランド「sequence」ではNECの顔認証システムが導入されており、タッチレスによるスマートチェックインとキーレスでの入室が実現している。

　さらに地域に広げた取り組みとして、富山市との社会実験を紹介したセッションもある。これはエンドユーザーを対象に行われている社会実験であり、顔画像やクレジットカード情報を登録することで、富山市内の30か所で顔認証による決済サービスを提供するものだ。これらのセッションを通じてNECとさまざまなステークホルダーが共創で創出する安全・安心で快適な顧客体験を実感することができる。

新たな体験のカギとなる「オンライン本人確認」

　新たな体験を生む一方で、欠かせない視点が「安全性」や「信頼性」の担保だ。とりわけオンライン化やリモート化が加速するなかで、効率的で信頼性の高い本人確認が求められている。ここで注目されているセッションが、NECのオンライン本人確認を説明するセッションだ。顔認証技術を活用したオンライン本人確認について、デモンストレーションを交えながら現状や導入メリットを説明していく。

　上記の他にも多数のセッションを用意している。いずれも「人」にフォーカスすることでこそ新たな体験が生まれることが伝わってくるはずだ。

　「顧客体験」というと快適さや楽しさにフォーカスがあたりがちだが、単にそれらを追求するだけで「わくわくする毎日」が生まれるわけではない。楽しい体験の裏で安全性が担保されるからこそ、人々は楽しさを享受できるのだ。「ひと」をテーマにしたセッションやセミナーは、これからの顧客体験にとって何が本当に重要なのかを教えてくれるだろう。