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先進のICTが医療の現場を支える。働き方を変える。
展示レポート:国際モダンホスピタルショウ2018 NECブース

NECグループは、2018年7月11日(水)~13日(金)に東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2018」に出展しました。

今回NECのブースでは、「ICTで支援する医療現場の働き方改革」をテーマに、先進の取り組みや多彩なサービス・システムを展示しました。さらにAIによる「予測」などICT活用によって広がる予防医療への貢献、健康・医療・介護のつながりから生まれる新しい価値など、「人生100年時代の医療とICT」を見据えたNECのビジョンも併せてご紹介しました。

当日、たくさんの方々にご来場いただいたNECブースにおいて、特に注目や関心を集めた展示・デモンストレーションをピックアップしてご紹介いたします。

ピックアップ展示

AIを活用して医療現場の改革を支える、先進の取り組み
~「デジタルホスピタル※1」の実現に向けた医療法人社団KNIとNECによる共創~

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※1 デジタルホスピタル:
さまざまなセンサーやAI技術により自動化された病院の概念。AIによって適切な診断や治療の提供が支援されることにより、医療の質の向上と業務の効率化が可能となる

※2 不穏行動:
入院患者に起こり得る急性の錯乱状態で幻覚妄想、感情不安定、混乱などがある

ICTで、医療の質向上と業務を効率化

AIを活用して医療の質向上と業務効率化を目指す──医療法人社団KNI(以下、KNI)が目指す「デジタルホスピタル」の実現に向け、新たな取り組みが進んでいます。NECブースでは、入院患者の不穏行動(※2)の予兆検知と退院先の予測の取り組みを展示し、さらに、ステージプレゼンでは、KNI理事長のインタビュー動画を交えて共創の取り組みをご紹介しました。

入院患者の不穏行動をAIで予兆検知

入院患者の不穏行動は、入院期間の長期化や医療従事者の負荷増大につながります。KNIとNECは、入院患者のバイタルデータ、電子カルテデータ等からAIを活用して特徴を抽出し、不穏行動につながる予兆を検知する技術実証を行っています。これまでは、患者の不穏行動が起こってから対応していましたが、AIで不穏行動を予兆検知することができれば、予兆段階での対応が見込めます。これにより、患者の入院長期化の回避、対応するスタッフの業務負荷軽減が期待できます。

AIを使って、入院早期に退院・転院先を調整

患者の入院時に、自宅、回復期病院、慢性期病院などの退院先を予測できれば、治療と並行して退院・転院調整を行うことができます。KNIで行った実証実験では、AIの活用により、入院翌日の電子カルテデータから退院先を84%の精度で予測しました。入院の早期の時点から退院・転院調整を行うことで、医療従事者には退院調整業務の省力化、患者には早期社会復帰、経営者にはベッドが空くことによる新たな患者の受け入れ、という、それぞれへの価値提供が期待されます。

医療現場と患者の双方に変革を生み出すAIを活用した先進の取り組みは、訪れた人々から高い関心が寄せられていました。

※1 デジタルホスピタル:
さまざまなセンサーやAI技術により自動化された病院の概念。AIによって適切な診断や治療の提供が支援されることにより、医療の質の向上と業務の効率化が可能となる

※2 不穏行動:
入院患者に起こり得る急性の錯乱状態で幻覚妄想、感情不安定、混乱などがある

「医療従事者の目線に寄り添い、思いを伝える電子カルテシステム」をめざして
~「効率化」と「連携強化」を支援する電子カルテシステム「MegaOak/iS」~

業務負担を減らし、診療に集中できる環境を

医療従事者が本来行うべき医療行為に集中して取り組める環境を提供したい。NECはこうした思いで電子カルテシステムを開発しています。診療行為のフローや医療従事者の考える記録の種類、職制・職種ごとの記録の見方など、「医療従事者の目線」を大切に開発した電子カルテシステム『MegaOak/iS』のシステムデモは、NECブースの中でもひときわ多くの視線を集めていました。

「多職種連携」で業務を効率化し、チーム力を強化

役割分担と協力体制によって業務の効率化を実現するためには、「職種間の連携強化」がますます重要になってきます。「MegaOak/iS」では、医師や看護師、薬剤師など多職種連携が安全かつ円滑に行えるよう、業務開始時に連絡事項や個人宛ての通知など、さまざまな情報を集約してひと目で確認できるように工夫。デモンストレーションでは、スムーズで効率的な業務の遂行とチームの連携強化を支援する『MegaOak/iS』ならではの魅力をご紹介しました。

ノンカスタマイズ&レベルアップで変化に対応できる情報基盤へ

電子カルテシステム『MegaOak/iS』は、システム導入後も激しい時代の変化に迅速・確実に対応し、成長していくため、ノンカスタマイズパッケージ導入&レベルアップ方式を導入しています。常に最新機能を提供することで、医療現場の業務を改善し続けます。会場でたくさんの注目を集めた電子カルテシステム『MegaOak』シリーズは、医療機関の規模に応じて、最適な製品・機能を提供します。

過去の健診データから、AIが将来の健康状態を予測
~健診センターにおける保健指導の質的向上を支援~

先進のAIが、3年先までの健康状態を可視化

「健診結果予測シミュレーション」は、蓄積された定期健診データをもとに、AIを活用して将来の健康状態を可視化します。健康状態は現状の生活を継続した場合と、生活を見直した場合の2種類のパターンで3年先まで予測できます。今後さらに関心が高まる予防医療にも貢献が期待される「健診結果予測シミュレーション」を、デモンストレーションでご紹介しました。

健診センターの保健指導の高度化を支援

健康状態の予測は、受診者に健康維持に対する意識改革や行動変容を促すとともに、健診センターの保健スタッフの業務も支援します。従来、スタッフの知見や経験で行ってきた保健指導に客観的なデータが加わることで、データにもとづく保健指導が可能となり、受診者への説得力が高まります。また、予測結果の理由や根拠も可視化できるため、生活改善のアドバイスも具体的に行えます。会場ではシステムの特長とともに、保健スタッフの働き方改革についてもご説明しました。

NECの健康管理センターで自ら活用

「健診結果予測シミュレーション」は、現在NECの健康管理センターで実際に活用中です。さらに、2018年からシステムの一部機能を製品化して、医療機関、企業、健保、自治体などにサービス提案を開始しています。
今後は、病院の持つ健診結果データと診療データを組み合わせ、病気の予防・早期発見・早期治療による健康寿命延伸や、早期介入による重症化予防など、これまでにない新しい価値の提供を目指しています。NECは、医療機関の持つ情報の価値を高め、地域の人々がいきいきと、健康に暮らす未来創造の支援をしていきます。

遠隔地の患者の診療状況を、音と映像でリアルタイムに共有
~離れている患者と医療スタッフを結ぶ、遠隔コミュニケーション~

社会が抱える医療課題の解決に向けて

医師不足や地域における医療機関の偏在など、いま社会ではさまざまな課題を抱えています。また、在宅ケアを受ける高齢者の増加、遠く離れた都市部の医療機関の診療を受けにくいという過疎地特有の現状もあります。NECでは、こうした課題解決と医療サービスの充実に貢献する先進の遠隔業務支援システムを参考出展しました。

ICTの力で、場所を超えた医療サービスを

今回会場では、離れた場所にいる複数の人が場所にとらわれることなく容易にコミュニケーションできるツールとして提供している「共創ワークサービス Zoom」と、スマートグラスや電子聴診器を使って映像と音のリアルタイムな共有を実現する遠隔業務支援システム(参考出展)を組み合わせて展示。在宅介護のケアスタッフと地域の担当医師、過疎地の診療所医師と都市部の医療機関の専門医などの間で、電子聴診器から得られる心音や呼吸音、聴診器をあてる場所の指示など、離れた場所にいる両者が音と映像で確認しながら、スムーズな会話や診療のやり取りが行える仕組みをご紹介しました。

ICTで、地域の人々がいきいきと暮らせる社会へ

場所を超えて患者と医療従事者をつなぐ遠隔業務支援システムは、高齢患者の移動負担の軽減、地域による医療格差の解消、医療サービスの向上などが実現できます。先進のICTを活用した新たなシステムに、来場者の方から期待の声が上がりました。

このほかにもNECブースでは、健康・医療・介護などの現場に関わる方々の働き方改革や、患者・顧客へのサービス向上と充実に役立つシステム、ソリューションをご紹介しました。ご来場いただいたみなさまに、改めて厚く御礼申し上げます。

本文ここまで。
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