地方創生現場を徹底取材「IT風土記」
石川発 IoTが市民と温泉街を救う クラウド技術で水道管の漏水を監視
2017年08月30日
NECおススメITソリューション|石川篇
宇宙から撮影された写真で見る地球は、とても美しい姿をしています。青く輝いているのは、地表のおよそ7割を覆う水。「水の惑星」と呼ばれる所以です。
しかし、人間の生存に欠かせない”淡水”は、地球上にある水のうち2.5%ほどしか存在しないと言われています。しかも、その大部分は北極や南極で氷の状態にあるため、私たちが利用できる水はごくわずかな量しかありません。
その一方で、世界の人口は2050年には90億人に到達すると予測されています。水の量は限られますから、世界中で水資源のマネジメントに対する需要が急増しています。
今回取材した石川県七尾市の漏水対策事例は、水資源マネジメントの先端事例のひとつ。本文中にもあったとおり、日本の水道インフラも多くの問題を抱えていますが、漏水問題は、日本よりももっともっと深刻なレベルにある国が多いのだそうです。貴重な水資源を有効活用するために、漏水をICTで効率的にモニタリングすることへのニーズは、全世界的に高まっているのですね。
NECは、水資源マネジメント分野において、スイスのGutermann社と協業致しました。Gutermannは、グローバルに事業を展開している漏水検知分野の専業メーカーとしてトップクラスの技術を有する企業。NECの「漏水監視サービス」には、両社の技術・ノウハウが融合されています。
★NEC漏水監視サービス
また、NECでは、水資源以外の領域においても、ビッグデータをはじめとする最新のICT技術を用いた社会インフラの劣化診断や老朽対策・防災力強化を推進しています。
★NECの画像処理による効率的なインフラ保全
水に恵まれた日本に暮らしていると、その有難みを意識することはなかなかないもの。湯水のように使う…という言い回しも、これからは難しい時代になるのかもしれません。水を自由に使える毎日に感謝して、大切に使いたいものですね。

次回は島根県の取り組みをお届けする予定です。
(By NEC IT風土記編纂室 R)