2016年10月03日
AFP通信ニュースで世界の「今」を読み解く
欧州に学ぶ、地域と共に歩み地域に貢献する再生可能エネルギー事業
オランダで水田からエネルギーを「収穫」する新技術

発想の転換のヒントはいろいろなところにある。水田で栽培する稲などの、水面下に根を張る植物を利用して電力を「収穫」する画期的な新技術がオランダで開発されている。「植物が必要量を上回るエネルギーを生成するという原理」に目をつけたのが発端。足りないものを奪い合う人間の貧しさとは正反対な、植物の豊かな恵みである。太陽光や風力と違い、夜間や風のない時でも稼働する。しかも植物を傷つけない「非侵略的なシステム」であるという。
かつて日本が鎖国を解き世界に向かって開かれた時、オランダから多くを学んだ。太古から水田を作り続け、水田とともに生きてきた歴史を持つ日本人にとって、連鎖する資源・環境問題への次の一手は、もしかするとこんなところから飛び出すかもしれない。
(文/有限会社ラウンドテーブルコム Active IP Media Labo、写真/AFPBB News)