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2016年10月03日

AFP通信ニュースで世界の「今」を読み解く

欧州に学ぶ、地域と共に歩み地域に貢献する再生可能エネルギー事業

オランダで水田からエネルギーを「収穫」する新技術

オランダのワーヘニンゲンで、植物を利用した発電装置を紹介するマロリン・ヘルデル氏−—このシステムが、世界各地の孤立した村などで安定した電力供給源となる日が来るかもしれない(2015年2月5日撮影)。(c)AFP/NICOLAS DELAUNAY

 発想の転換のヒントはいろいろなところにある。水田で栽培する稲などの、水面下に根を張る植物を利用して電力を「収穫」する画期的な新技術がオランダで開発されている。「植物が必要量を上回るエネルギーを生成するという原理」に目をつけたのが発端。足りないものを奪い合う人間の貧しさとは正反対な、植物の豊かな恵みである。太陽光や風力と違い、夜間や風のない時でも稼働する。しかも植物を傷つけない「非侵略的なシステム」であるという。

 かつて日本が鎖国を解き世界に向かって開かれた時、オランダから多くを学んだ。太古から水田を作り続け、水田とともに生きてきた歴史を持つ日本人にとって、連鎖する資源・環境問題への次の一手は、もしかするとこんなところから飛び出すかもしれない。

(文/有限会社ラウンドテーブルコム Active IP Media Labo、写真/AFPBB News)

AFP通信(Agence France-Presse)
AFP通信は、世界で最も長い歴史を持つフランスの通信社です。1835年の開設以来、記事の信頼性、中立公正、速報性を守り続ける歴史と信頼のブランドとして高い評価を得ています。「AFPBB News」は、2007年にAFP通信が立ち上げた日本語のニュースサイトです。

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