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2016年10月20日

AFP通信ニュースで世界の「今」を読み解く

技術力を活かして、再生可能エネルギー分野で長期ビジネスの可能性を探る新興国

再生可能エネルギービジネスのフロンティア、アフリカ

ケニア・ナイロビのショッピングモール、「ガーデンシティ」にあるソーラーパネルが設置された駐車場−−中東・北アフリカ諸国がおのおの設定した再生可能エネルギーの使用量目標を達成した場合、7500億ドル(約81兆7700万円)の「純便益」がもたらされ得る(2015年10月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/SIMON MAINA
エチオピアの首都アディスアベバの南東100キロに位置するアダマのウインドファーム(風力発電所)とラクダ市場−−ガスや石油などの資源をもたないエチオピアは、急速な経済成長に対応するため、再生可能エネルギーの可能性に目を向けている(2015年6月15日撮影)。(c)AFP/VINCENT DEFAIT

 この分野で最後のフロンティアはアフリカであろう。今年4月、中東・北アフリカ(MENA)諸国による第6回再生可能エネルギー会議に出席したIRENA事務局長アミン氏によれば、MENA諸国の大半が2030年までに総エネルギー使用量における再生可能エネルギーの割合5〜15%を目標に掲げている(5)。東アフリカのエチオピアでも、従来の水力発電に加えて風力、地熱、太陽光を利用する事業も強化している。ケニアでは風力発電の建設が続いている。

 新興市場でのビジネスにはリスクもあるが、注意深く動向を観察し、商機の糸を手繰り寄せて、多岐にわたる開発地域ごとの目的や戦略に持ち前の技術を絡めることができれば、長期持続の可能性もあり得るのではないか。

(文/有限会社ラウンドテーブルコム Active IP Media Labo、写真/AFPBB News)

*(1)AFPBB News関連記事(2016年6月6日)「2015年の再生可能エネルギーへ支出額、過去最高を記録」

*(2)AFPBB News関連記事(2016年4月26日)「世界の再生可能エネルギー容量、15年は過去最高の成長」

*(3)AFPBB News関連記事(2015年11月27日)「中米コスタリカ、自然エネルギー普及の優等生 悩みは車の排ガス」

*(4)AFPBB News関連記事(2014年5月27日)「電力供給の遅れを逆手に再生エネ導入、インドネシア」

*(5)AFPBB News関連記事(2016年4月20日)「中東・北アフリカ、再生可能エネルギーで81兆円節減可」

AFP通信(Agence France-Presse)
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