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地方創生現場を徹底取材「IT風土記」

栃木発 開発のきっかけは都市伝説?高級・完熟イチゴを海外に 可能性広がる自動収穫ロボット

2017年04月28日

NECおススメITソリューション|栃木篇

 枕草子に「あてなるもの」として「いみじう美しき稚児の、いちごなど食ひたる」とあって、清少納言は「可愛いらしい幼な子がイチゴを食べている様を品があってよいものだ」と愛でています。この頃に食べられていたのは、野生のイチゴ。私たちが思い浮かべるような甘いイチゴが、日本で本格的に栽培されるようになったのは、明治のはじめの頃だと言われています。その歴史は意外に新しくて驚きます。

 海外から輸入された種苗に、品種改良を加えて、日本では様々な品種が生まれました。今や日本のイチゴは世界が驚くおいしさに。一粒数千円の値がつくこともある、いわばフルーツの芸術品です。でもイチゴは非常に敏感なので、その栽培には大変な手間と労力がかかります。農家の方々が愛情をこめて育て上げた大事なイチゴを、しっかり守るソリューションとして、ドローン*を活用するのはいかがでしょう。(*無人航空機を飛行させる場合には、予め地方航空局の許可を受ける必要があります。)

 人やカメラの監視が行き届かない広い農地を、ドローンが空からモニタリング。農地を荒らす動物などの侵入を知らせたり、農作物の育成状況を管理したり。リスク対策や業務効率化に役立ちます。GPSと映像解析技術を搭載すれば、設定したルートの自動飛行ができたり、飛行中は地上の状況を自動でアシスト。人を発見すると危険エリアと認識し、回避するルートを選んで飛行を続けます。他にも遠赤外線カメラを搭載すれば夜間の飛行も可能です。

「イチゴ」と「IT」の可能性。もし現代に清少納言がいたら、甘くて大きなイチゴとITの関係をどう書いたのかな……と想像するのも楽しいですね。

 次回は長崎県の取り組みをお届けする予定です。

(By NEC IT風土記編纂室 R)

産経デジタル SankeiBiz編集部
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