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2016年04月27日

地方創生現場を徹底取材「IT風土記」

愛媛発、ICTで水産業活性化、現場で使えるものこそ最新

NECのおススメITソリューション|愛媛篇

 海の恵みの豊かさは、島国日本が世界に誇れることのひとつです。
 2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」も、魚や貝、海藻といった海産物の醸し出す味わいがあってこそ、と言えるでしょう。

 海産物の安定的供給において、水産養殖業はとても大切な役割を果たしています。
 今回は愛南町の取り組みの中で、マンパワーによる工数をさらに軽減できそうなITについて考えてみました。
 例えば、「NEC 養殖管理ポータル」はいかがでしょう。
 これは、水質センサーとウェブカメラを利用したクラウドサービスで、収集したデータは専用コントローラーパソコン経由でクラウド上に蓄積され、ユーザーはパソコンやスマートフォン、タブレットなどから専用ポータルサイトにアクセスすればいつでも状況が見られる仕組みです。

<クラウドに蓄積される主なデータ>

  • 水質:溶存酸素、塩分などを自動収集
  • 環境:気温、水温、使用している機器の電力使用量など
  • 養殖物:養殖物を自動モニタリング
  • エサ:給餌記録

 他にも、「フィッシュカウンター」というスマートフォンのアプリはいかがでしょう。
 魚の養殖にあたっては、「過密養殖」や「飽食給餌」が起きないように、魚の数を常に正確に把握しておく必要があります。
 また、鮪や鯛といった高級魚の稚魚を取り引きする際に正確な数をカウントできないと損失が生じてしまいます。
 そのような時に「フィッシュカウンター」を使えば、生け簀と生け簀の間を渡したアクリルパイプを通過する魚の数を正確に自動カウントできて便利です。

 養殖は、人と自然の共同作業。
 ゆくゆくは海のビッグデータ解析を進み、赤潮や魚病の抜本的な解決できれば、
 ITが加わったことでさらに高い価値を生み出すことができるのでは……
 と私たちは考えています。

 美しい海、そしておいしい「和食」の伝統をこの先もずっと受け継いでいきたいものです。

 次回は佐賀県の取り組みをお届けする予定です。

(By NEC IT風土記編纂室 R)

産経デジタル SankeiBiz編集部
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